身体の弱いヨナの姉１【暁のヨナ】

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貴｢ル､ルーク?!｣

ハ｢はぁ､座れ｣

そう言って布を水に濡らし巻いた

ハ｢今はこれしか出来ないからあんまり無茶はすんなよ｣

その様子を心配するめでヨナは見ていた

ル｢大丈夫ですよ､心配しないでください

姫様のお探し物はこれか？｣

そう言ってルークはヨナに簪を見せた

ル｢俺はスウォンを許さないだがそれ以上に
あんたには生きてほしい｣

ル(山に入ってから初めて自ら動いてくれた
何でもいいあんたを今繋ぎとめられるのなら
たとえそれが、未だ捨てきれない想いでも)

―――――――――――――――


ヨナは目が覚め起きた時まだ皆寝ている中､
ルークの噛まれた足を見た
そして触れようとした時

ル｢大丈夫ですよ､蛇に噛まれたくらいで
どうにかなるルークではありません｣

ハ｢さて起きたらすぐ行きますか｣

そう言って城にいた頃のように
腕の中で寝ているAを起こした

ヨ｢あの…ルーク､ハク｣

ル｢はい?｣ ハ｢なんですか?｣

ヨ｢どうして山を行くの…?どこかの里に下りて食べ物とか薬を…｣

貴｢人里は危険だからじゃない?｣

ハ｢村人が俺らの顔を知らなくても城の兵が
どこにいるとも知れない｣

ル｢スウォンが人相書きなんぞ出してるかも
しれませんしね｣

ヨ｢じゃあ…今どこへ向かってるの…?｣

ハ｢恐らく今､俺らにとって唯一頼れる場所…｣

ル｢風の部族 風牙の都 俺とハクの故郷です｣

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