安良岡さん、サッカー始めるってよ【FF編】 (ページ10)

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ＴＡＬＥ８ページ10

円堂「ッ！」

慈乃「っ…！！テメェ！！」

不良１「あ〜らよっ！」

そんな掛け声と共に雑に蹴られたボールはカーブしてまこへと勢いよく飛んでいく

慈乃「まこちゃん！！」

慈乃は痛みを忘れてまこの下まで走り、庇うかのようにまこを抱きしめた

その時、

豪炎寺「フッ！！」

どこからか現れた少年は高く飛びボールを不良の顔面に蹴り返した

不良２「や、ヤスイさん！！」

短ランの方の不良は気絶してしていた

慈乃と円堂は呆気に取られていた

不良２「て、テメェ！」

喧嘩腰で少年に食いかかる不良

豪炎寺「(睨」

不良２「ひっ！」

少年の睨みに声をあげて、自分よりも背の高い不良を背負って逃げて行った

慈乃「あ、ありがとうございました！！」

まこ「ありがとう！」

慈乃とまこが少年に御礼を言うと、少年は小さな微笑みを零した

少年が階段を上がろうとすると、円堂が少年を引き止めた

円堂「待ってくれ！お前のキックすげぇな！サッカーやってたのか？ねぇどこの学校なんだ？よかったら一緒に練習しないか？」

円堂を一瞥すると少年は無言でフィールドを後にした

慈乃「(か、かっけぇ…！)」

木野「慈乃ちゃん！！」

慈乃のもとに駆け寄る木野

慈乃「あ、秋ちゃ))木野「大丈夫！？もう何であんなことしたの！？こんなに怪我して…」ご、ごめん」

気がつくとＫＦＣの子どもたちも慈乃に駆け寄っていた

竜介「ごめん安良岡、オレのせいで」

慈乃「ううん気にしないで…私なんかよりまこちゃんに謝りなさい。まこちゃんだって危ない目にあったんだから」

竜介「うん、…まこ、ごめんな」

まこ「ううん、大丈夫！お姉ちゃんもありがとう！」

慈乃「ふふっ…どういたしまして」