安良岡さん、サッカー始めるってよ【FF編】 (ページ9)

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ＴＡＬＥ７ページ9

竜介「安良岡ー！ボール寄こせー！」

慈乃「うん！」

竜介にパスをする慈乃

竜介「今度こそ俺が決めてやるぅ！見ろ、俺の必殺シュート！」

と竜介の蹴ったボールはゴールとは違う方向へ飛んでいき、ガラの悪そうな２人組の不良の真正面を通り過ぎていった

「誰だこいつ蹴ったの！！」

とキレ気味に大きな声をあげる

円堂は慌てて２人に駆け寄る

竜介「うぅ…」

竜介は震えた手で慈乃のてを掴んで離さなかった

慈乃「大丈夫だよ」

慈乃はあやすように竜介の頭を撫でた

円堂「大丈夫ですか！？すいませんでした」

円堂は腰を低くして頭を下げ、ボールを返すように要求をするが

ドカッ

円堂「うぐっ！？」

円堂の言葉を無視して小さい方の男が円堂の腹部を蹴り跪かせた

木野「円堂くん！？」

慈乃「守ちゃん！？」

その光景から辺りに変な空気流れはじめた

不良１「ボールってこれか？」

短ランを着た男がボールを椅子のようにして座った

慈乃「っ！！」

不良２「あれぇ？雷門中じゃねぇの、部員の全然いねぇ弱小サッカー部ですよ」

不良１「くっだらねぇ、ガキ相手に球蹴りかぁ？」

下品に笑う男

ブチッ

ついに慈乃の堪忍袋の緒が切れた

竜介「安良岡？」

慈乃は竜介の手を離すと不良の目の前まで来た

不良１「あ"ぁ？誰だお前」

慈乃「ｽｩー…はっ！」

慈乃が思いっきり不良の顔面を殴った

すると不良はボールから転げ落ちた

不良２「て、テメェ！！」

慈乃「謝れ…守ちゃんに、サッカーに謝れ！！」

円堂「やめろ慈乃！！」

慈乃の目は怒りを表すように、青緑色から深紅に染まっていき、目から血が出ていた

不良２「ひっ、何だその目！！気持ち悪りぃ！！」

慈乃「っ、…」

『お前の目気持ち悪りぃんだよ！！』

『お前人間じゃねぇだろ！！』

『こっち来んな！！』

不良１「女のクセに舐めた真似しやがって！！」

油断していたせいか不良に思いっきり右の頬を殴られた

慈乃「ぐっ！！」

円堂・木野「慈乃/ちゃん！！」

慈乃は反動でその場に倒れた

不良は躊躇なく慈乃を蹴り続けた

不良１「弱いクセにいきがってんじゃねぇよ！！」

不良２「そんな女に構ってないで、ヤスイさんお手本見せてやっちゃぁどうです？」

不良１「いいねぇ、やってやろうじやねぇの」

ペッ＿＿

不良はボールに対して唾を吐き出した