安良岡さん、サッカー始めるってよ【FF編】 (ページ23)

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ＴＡＬＥ２１ページ23

弟「慈乃ねぇ、プリン食べていい？」

妹「慈乃ねぇ、ショートケーキちょーだい！！」

姉「慈乃ーアンタのフルーツタルト貰うから」

慈乃「だ、ダメ！！全部私のモンじゃあぁぁぁぁあ！！」

慈乃は勢いよく起き上がった

慈乃「あ、あれ？私のプリン…ケーキ、タルトは？？ていうか、ここどこ？」

シャッ…

豪炎寺「目が覚めたみたいだな」

慈乃「ツンツンくん…何で私、ベッドに寝てるのでしょうか？」

豪炎寺「覚えてないのか？お前、階段から落ちそうになったんだぞ？」

慈乃「階段…？あ、」

慈乃は思い出した途端、体中の血の気が引いたような気がした

そして

慈乃「命を救って頂きありがとうございました！！」

慈乃は豪炎寺に向けて土下座した

豪炎寺「…頭を上げてくれ、俺は大したことはしていない」

慈乃「何をおっしゃいますか！？今日といいこの前といい、２度も命を救って頂いたのですから土下座くらい大したことじゃないっすよ！！何かお礼を…あ、そうだ！」

"少し待っててください！"と言い残すと慈乃は保健室から出て行ったが、しばらくすると大きめの箱を持って戻ってきた

慈乃「これウチのお店で作ったケーキです！見た目は残念ですが、味は保証します！受け取ってください！」

豪炎寺「ありがとう…」

豪炎寺は小さく微笑んだ

慈乃「う"っ！」

慈乃は口元を抑えた

豪炎寺「大丈夫か！？」

慈乃「だ、大丈夫…いつものことなんで…」

豪炎寺「そうなのか？…あまり無理はするなよ？」

慈乃「…オ、オエェェェェェェエ！！」

慈乃は盛大にやらかした

慈乃「大変申し訳ございませんでした…」

慈乃は床に穴が空くぐらい深く土下座をした

豪炎寺「気にするな」

慈乃「(イケメンの前で吐くなんて…あぁ、また黒歴史に刻まれてしまった)あ"ぁ、豆腐の角に頭ぶつけて死にてェェェエ！！」

慈乃は頭を抱えた

豪炎寺「ﾌｯ」

慈乃「(わ、笑った！？)」

豪炎寺「お前、意外と面白いヤツなんだな」

慈乃「あ、よく言われます(主に友香ちゃんから)」

豪炎寺「俺は豪炎寺修也、お前は？」

慈乃「安良岡慈乃です？(名前までイケメンやな)」

豪炎寺「(なぜ疑問形？)よろしくな、安良岡」

豪炎寺は慈乃に手を差し出した

慈乃「よろしくです、豪炎寺さん」

豪炎寺「同い年なんだ、敬語はやめてくれ」

慈乃「あ、うん…よろしく、豪炎寺くん！」

慈乃は豪炎寺の手を握り返した