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昌磨.
『……あ、えっと、』
「隣、いい？」
『どうぞ……』
この前より更によそよそしくなったAは、最近よく唸っている姿を見かける。何かに悩んでいるような……まあ、間違いなくその悩みの種は俺なんだろうけど。
あんな風に強引に命令をするように言ってしまったことを思い出すと少し恥ずかしいけど、多分ああでもしないとAはちゃんと考えてくれないから。
『……あの、さ、昌磨』
「うん、どうしたの？」
『昌磨は……私がゆづくんと付き合うって言ったら、嫌？』
「……付き合うの？」
『違うけど、素直に気になって』
これを答えれば、俺の気持ちなんて考えなくても分かってしまうだろうに……計算しているのか、それとも、何も考えていないのか。
試されているような気がして思い止まったけど、でも、ここで駆け引きをしたところで意味がないだろう。
「……嫌、すっごく」
『へ……』
「他の人のものになるのなんて許さないって言ったよね」
『いや、うん、そうだけど……それだけじゃ分かんないって言うか、』
少しだけキツい口調の俺に気が付いたのか、しどろもどろになるAが何だか可愛く見えて、口元が緩んだ。
俺は結局、何を求めているんだろう。……ゆづくんじゃなくて、俺を見てほしいって、ただそれだけ…………ん？待てよ、
「……ちょっと待って。俺もよく分かんない」
『は？！』
「ごめん。考える時間ちょうだい、頭パンクしそう」
『ちょっ、待ってよ、私の方がパンクしそうなんだってば！！』
だって、信じらんないだろ、俺がまさか、
「Aのこと好きとか、自分でも信じられないんだって……」
『……はああ、？！何よその新しい告白！』
「知るか！認めたくないんだって、！」
『わ、私だって、昌磨のこと意識してる自分が嫌だし！』
「Aこそよくそんな小っ恥ずかしいこと……！」
ゆづくんの大人っぽくてしっとりとした告白とは正反対な俺のそれは、お互いに爆弾発言をし合って終わってしまった。
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きな子(プロフ) - こんにちは。こういう、両片思い的なお話が大好物ですw更新を楽しみにしてますね！ (2018年4月8日 14時) (
レス) id: 23779469f6 (このIDを非表示/違反報告)
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