ハツコイ (( M!LK )) (ページ20)

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20. ページ20

貴方.

「Aちゃん、こっち向いて～」

『は、はい！』

結局、何事もチャレンジしてみようという私の考えが貫かれて

私はスターダスト所属のモデルとしてデビューした。

まだ不安だったから、
預かりとしてだけど。

でも、モデル業をこなす今は、前より楽しい気がする。

「うん、今度雑誌のオーディション受けてみたらいいんじゃない？絶対受かるよ」

『マネージャーさんとお話してみます！ありがとうございます！』

私のマネージャーは、
柴田さんが受けてくれた。

M!LKとまとめて仕事を取りたいから丁度いいんだとか。

佐野勇斗の妹だってことは、

まだそんなにアピールしていないけど。

「じゃあAちゃん、今から勇斗の撮影現場に見学に行くからね。」

『はい！

お疲れ様でした！』

土日を働く日と決めて、

学業を優先させてもらっている。

正直、ここまで思う通りに働かせてもらえるとは思っていなかった。

柴田さんにも事務所の方にも、感謝しかない。

「勇斗、最近Aと話せてないんだって落ち込んでたよ(笑)」

『え！』

「だから今日は兄妹二人、仲良く帰りなよ(笑)

勇斗の癒しはAちゃんだけだから」

その言葉が、

何故かとっても嬉しかった。