しゅがーみるく！【 M!LK 】 (ページ29)

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貴方.

『勇斗、いる？』

「…………開け、ます……っごほ、」

インターホンを押すと、
奇跡的に応答してくれて

何とか部屋に入ることができそう。

ドアを開けるとそこには勇斗がいて、

私だと確認するなり倒れ込んできた。

『っわ！あっつ！何度なの？！』

「39くらい……」

『あ、動いちゃダメだよ！肩貸すから！』

本当なら運んであげたいけど、

私なんかが勇斗を運べるはずもないから
肩を貸して必死にベッドまで連れて行く。

少し広めのワンルームだから、

キッチンにいても勇斗がよく見える。よし。

『お粥つくるから、勇斗は寝てて！』

「……つく、れるの？」

『つくれるわ！それくらいできるし！』

そう言い返すと、

「そっか」と力なく笑って目を閉じた。

よっぽど辛いんだろうなあ。
もっと早く来てあげたかったなあ。

そう思うと自分の無力さに悲しくなった。

『……頑張りすぎだよ、勇斗』

ソロでのお仕事が多すぎて、

期待されてしまって重荷だったに違いない。

少しでも分けてほしいけど、
今の私にできるのは勇斗のそばにいるだけだから

黙々とお粥つくりに取り掛かった。

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勇斗くんのお部屋は完全なる個人的イメージです！