一緒にごはん (ページ1)

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一緒にごはん～RW～ページ1

A『また食べてる…』

こっそり覗く孤独部屋

私の可愛い恋人はお口いっぱい、ごはんとエルプの愛を詰め込んで満足そうに微笑んでいる。

A『可愛いすぎかよっ…！』

その可愛い子ちゃんは今、私のキッチンでサンドイッチを作っている。

RW『誰が可愛いって？……ってか人に作らせて何、優雅に携帯いじってんの？あぁっ？』

あぁ…写真とのギャップよ…。
いやそれが堪らんのか…

A『リョング？普通彼氏は可愛い彼女に『あぁっ？』って威嚇はしないものよ？』

RW『ヌナ？知ってる？可愛い彼女は普通、彼氏がごはん作るってやり始めたら隣で手伝ったりするもんだよ？』

持論を披露しながらトレーを運び近づいてくるリョウク

A『リョングが可愛く『側に来てっ』って愛嬌してくれたら直ぐにでも、この残業で疲れた身体に鞭打って駆けつけたのに～』

RW『爆せろっ！』

お怒りの言葉と一緒にテーブルに届いたトレーには、お皿の上で可愛らしいペーパーナプキンと共に綺麗に並んだサンドイッチ達

A『美味しそうっ♡』

RW『まったく…どうしてこう僕の周りの年上は人の話を聞かないんだろ…』

A『いただきま～す！リョング～一緒に食べよ？』

早速、卵サンドを一口頬張りながら
隣に座った可愛い彼氏を誘う

RW『………食べて……』

怒っているのとは違うけど、普段と違う少し艶のある声

A「？？？？？」

お言葉に甘えてもう一つ手にしようとすると

宙に浮くお皿

RW『……欲しい？』

訳が分からずリョウクを見ると

少し細めた目で不敵な笑みを浮かべるリョウク

それは可愛い彼氏じゃなくて…

RW『もっとちょうだいっておねだりは？』

空いた手で私の口元を拭うリョウク…

蛇に睨まれた蛙のように視線を外す事さえできない
いつもと違う男を匂わせる視線

RW『素直に言わないとあげないよ？』

一気に鼓動が早くなって耳まで熱くなる

だって…それは…まるで…

RW『んっ？』

なにも言えずにパクパクしている事なんてお構いなしに、親指で唇をなぞるリョウクの仕草に頭はパンク寸前

ニヤリと笑いながらサンドイッチをテーブルに戻した手は私の髪をなでる

RW『これがベッドでちゃんと言えたら、僕の愛嬌も見せてあげるね♪』

バグってる私に満面のエンジェルスマイルを送り自作のサンドイッチを頬張り始める

あぁ…リアルモグパン…尊い…

彼氏の愛嬌は画面越しでのみ楽しもうを誓うエルプ彼女です。