青色は語らない[ut→kn←syp] ページ4
「喫煙所でよく一緒になるんやけど、その日も喫煙所で会ってな。そんとき彼奴がな、もう死にたいって言ったんや。『趣味なんて無いですし、なんのために俺って毎日働いているんでしょう。もう何がしたいのか分からなくなって来たんですよね。それに俺が死んでも悲しむ人なんて居ませんし。』笑う訳でもなく、悲しむ訳でもなく、ただただ、無表情のまま、独り言のようにぽつり、ぽつり、と言ったんや。でな、流石の俺もこいつが死ぬのは止めなあかん。そう思ってな。何より彼奴の話が最後のSOS何じゃないか。なんて思ってな。気づいたら衝動的に’’我々’’の話を持ちかけてた。趣味がないなら作ろうやって。渋る彼奴を無理やり入れた。」
青色の彼は思った。
あぁ、此奴は何年経っても此奴のままなんだなと。キャラを作っている訳ではなく素なんだな。憧れてたコネシマはまだ変わらずに確かに存在する事に安心感を覚えた。
「…ふうん。｣
しかし、それを彼には言わない。
聞いたのは自分なのに、いかにも興味無さそうにまた煙を吹いた。
「なんや、興味無さそうやんな。まあええわ、我々にショッピ君を入れたおかげで彼奴も前みたいに生きる意味が無い。なんて言わんくなったからな。」
そう言い終わるとコネシマの話は完結したのであろう。「先に中に戻るな。」と言って室内に戻って行った。
それと入れ替わるようにショッピ君が入ってきた。
「あっ、ちっす。」
ぺこりと会釈をする彼に青色はいつもの様にへらりと笑って手を振る。
「なあ、ショッピ君はさ、今楽しいか？」
「な、何を突然言うんですか。…まあ、それなりに…」
突然の質問に驚いた彼だがしっかりと問いに答えた。
曖昧な回答であったが、青色の彼には質問にYESで答えたことが分かった。
何故なら、最初の頃には見られなかった笑みが微かに見えたからだ。
「ふは、それなら良かったわ。これからもシンマの事よろしくな。」
肺に充満した煙を全て吐き出すと煙草を消し、ショッピ君の頭をわしゃわしゃ撫でるとそのまま室内に戻って行った。
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ほたる。(プロフ) - あーさんさん» 褒めていただき幸に思います！頑張らせていただきます！ (2019年6月19日 6時) (
レス) id: f295757b07 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん - 好きです！あなた様の小説に出逢えた事を感謝します！! (2019年6月18日 22時) (レス) id: 0652a77bbc (このIDを非表示/違反報告)
ほたる。(プロフ) - らららさん» そう言って頂けて幸いです！頑張りたいと思います！ (2019年6月18日 20時) (レス) id: f295757b07 (このIDを非表示/違反報告)
ららら(プロフ) - えっえっ絵柄可愛い…！文の書き方もお綺麗で…更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年6月18日 20時) (レス) id: 413b955863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる。 | 作成日時：2019年6月17日 21時
