癒したい、癒されたい【KS】 (ページ21)

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イケギョンページ21

さっきギョンスくんとキスしてた相手の女の子は、それ目的できてたみたいで、ながーいキスを終えて少し話した後すぐに帰ってしまった

一方のギョンス先生は、また何事も無かったかのように勉強してる。
私がいることはまだ気づいてないみたい。

　
はあ、、夏休みの序盤から、またスゴイもの見せられちゃって、ついギョンスくんの様子を伺ってしまうんだけど、
ずっとこうもしてられないね、仕事しよ。仕事仕事。

そうして本の整理を再開して、一番上の段の本を取ろうとしたら。

　
　
　
後ろから私にかぶさるように伸びてきた手と、

「図書委員だったんだ」

って言うギョンスくんの低い声

　
　
　
「あっ、、ありがとう」

振り向いたら、想像以上の近さにギョンスくんの顔があって。
不覚にもドキッとしてしまった。

　
それでギョンスくんが黙ったまま私の前から離れようとしないから、
うっかり聞いてしまった

「彼女？さっきの…」

「ああ、、、」

　
マズイこと、聞いちゃったかな
　
「あああごめん！！本当に見るつもりはなかったんだけど、目に入っちゃって、、またしても、ごめん」

「まあ、今更、良いんだけどさ笑
彼女じゃないよ。僕は真剣に付き合ったりとかしないから」

やっぱり、そうなんだ、、、
噂には聞いてたけど、、私は逆に先生との方しかちゃんと知らなかったから

「そうなんだ……」

　
　
そ、それにしても、
近い。近いよ～この人何で動かないんだ？
こんなに近くに男の子がいるなんて初めてで、ほかの男子に比べたら小柄だと思ってたけど、近づいたらやっぱり男の子で、びっくりする

　
「僕に襲われそうで怖い？」

片方の口角を上げてニヤッとするギョンスくん
もしやわざとずっとそうしてるの？

「え、あ、いや、、」

この動揺をなんとか隠すため、なんとか平静を取り戻すため、何か他の事言わなきゃと思って必死に頭を回転させる

　
　
　

「あ、！２つ目のお願い！思いついた！」

そう言ったら、やーっと少し離れてくれたギョンスくん
ああ、心臓壊れるかと思った、、、

「なーに？」

「運ぶの手伝って欲しいの、段ボール。本の整理で、新しいのいっぱい出すんだけど重くて何個も運ぶの大変だから後回しにしてたんだ～」

「ああ、なるほどね。わかった。どこ？」

　
約束とは言え、普通に手伝ってくれるんだなあ、、ありがたい。