はちつぶ ページ8
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ーパーティー当日の昼
『だから。こんなドレスを
着れるわけがないと言ってるんです。』
なぜが今私は派手で
お洒落すぎるドレスを目の前に
衣装さんの目の前で社長と喧嘩している。
廉「いや、普通にお前なら似合うやろ?」
そんなことを平気で言って
自分の服のカタログを見ている。
うぅ…ここは女の弱いところが出てしまう。
女性というものは昔から
男性の真剣な顔を見ると
魅入って堕ちてしまうもの。
でもここは負けずに
抗議をしなければならない。
『今は似合う似合わないの話ではありません。
会社の代表としていくんですよ?』
廉「会社の代表として行くからこそやん。
俺の会社には美人でお洒落な奴がおるって。」
どこまで自由人なら気がするのか
分からないけど…そんな軽いものなのかな?
そんなことを思って
社長の隣にいた平野くんに聞く。
恐らく社長と長らく仲のいい平野くんなら
パーティーの雰囲気くらい
知っているでしょう。
『パーティーってそんなもんですか?』
紫「まぁあくまでも
お祭りみたいなもんやからね。
気抜いていったほうが楽しめるよ。」
平野くんはそう言うとそれをあっているか
確認をとるように社長と目を合わせる。
まぁ…天然平野くんの言うことだしなぁ。
いや、別に信用するとか
信用しないとかじゃなくて。
『正直に言えば着たくないだけです。』
廉「え〜、絶対似合うのに?」
紫「ほんまや。」
今思えば。
私のような一般人に
パーティーなんか似合うはずない。
そりゃそうだ。
だって元といえばパーティーというものは
中世のヨーロッパの貴族たちが
行うような気品のあるもののはず。
私たち一般市民ながさつな女が行けば
場が悪くなること間違いし。
廉「そんなん行ってみんと分からんし。」
この人は私の手の内が
読めるエスパーなのでしょうか?
紫「あと数時間で始まるで?」
パーティーが行われるのはこの建物…
有名なホテルの会場で7時から行われる。
パーティー開始まで…あと
6時間を切ってしまった。
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作者名:聖マイン(第1号) | 作成日時:2017年9月19日 0時