ななつぶ ページ7
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朝、目が覚めたら
ベットの上で寝ていて…
リビングのソファで平野くんが寝ていた。
『平野くん?』
このままじゃ会社に間に合わないと思い、
申し訳ないと考えながらも
平野くんの肩を揺らす。
…と小さく声を上げて目を開けた。
紫「おはよう。」
『おはようございます。』
朝から持ち前のアイドルスマイルで
挨拶をしてくれる。
それに私も返す。
平野くんは身体を起こすと
簡単な朝ごはんを作ってくれた。
『いただきます。』
紫「いただきまーす!」
朝から誰かと一緒に
ご飯を食べるなんていつぶりだろう?
なんて考えながら平野くんの
顔を少し見つめていると
紫「ん?何かついとる?」
少しとぼけた
天然要素満載の顔でこちらを向く。
私はその顔に首を振るとご飯に集中した。
ごちそうさまをして着替える。
私はメイクをして平野くんの家の洗面所を
使わせてもらって髪を整える。
『昨日はありがとうね。』
一緒に出勤するのはちょっと問題がある、
と平野くんが言うので別々に出ることに。
私がドアを閉めるとき
平野くんがポツリと言った。
紫「そんな簡単に男の家に
入ったらあかんで。」
なぜかその言葉は私の心を強く動かした。
ー会社にて
いつも通り上から目線で冷たい
絶対零度級の社長と会議のために資料を作る。
もちろん、社長のお気に入りこと
平野くんも一緒。
でもなんだか社長の
機嫌があまり優れていない。
『社長、どうかされたんですか?』
廉「…ん〜…今度ある会社の
創共パーティーみたいなんがあるんやけど。
もう1人女の人、誰がいいかなって思て。」
私たちには関係ない話だったようです。
でも社長も色々と大変なんだなぁ…。
なんとなく尊敬するよ。
廉「そーや。伽耶が出ればいい!」
『はぁ?』
廉「それやったら全然いけるわ。」
正直いったい何が行けるのか
よくわからないけど私は絶対拒否だよ!?
そうに決まってんじゃん!
紫「伽耶ちゃんのドレス姿かぁ…
可愛いんやろうなぁ?」
廉「ほな、紫耀も来る?」
紫「うん!」
こうしてなぜか私抜きで
話がまとまった(まとまらせた)。
どうやらパーティーには
行かなきゃいけないようです。
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作者名:聖マイン(第1号) | 作成日時:2017年9月19日 0時