無気力十五人目 ページ16
side女審神者
「明石！何処にいたんだ、探したんだぞ」
明石国行という刀が来ると男の機嫌がはっきりと見てわかるように一変した
腕を掴んでいた手を解きその手で明石の頬を撫ぜてみせた
「‥っ！」
男はそのまま目に移る欲を隠さずにその刀の頬から鎖骨にかけてをなぞっている
が、気にもしないという風にした明石国行は男の手をはいはいと言いながら解く
「そないなことする前に、早よ用事終わらせて貰えます？自分もう国俊と楽しんだし用は無いんですわ」
「全く‥我儘だなお前は‥政府と少し話すだけさ、付いてきてくれるだろう？」
「はいはい、早う頼みますわ」
そのまま歩き出した男の後を燭台切が追う
その様子を見て明石はふと観衆の向こうに目線を向けた
「国俊、行くで。早うこっちに来いや。」
観衆を割って現れたのは愛染くん
「‥！髪が‥‥」
愛染くんの真っ赤な髪は、所々が黒く変色している
とたとたと足取り軽く明石の側に来て腰のあたりにぎゅっと抱きついた愛染くんの頭を撫でてそのまま男と燭台切の後を追おうとする
「！？ま、待って！」
「？あ、えろうすんませんでしたなぁ主人はんが喧嘩吹っかけてしもうて」
「そうじゃないわ！」
思わず大きくなった声に愛染くんがビクリと肩を震わせて明石の後ろに隠れてしまった
「ど、どうしてかは知らないけど、貴方の主は貴方のいうことは聞いてるんでしょう？自分の刀剣達に、酷い扱いをするのはやめてって伝えて！」
必死に届けた言葉を、明石は少し間を置いてからんー。と考えたような声を出した
「自分が、主人はんに逆らえるわけあらしまへん」
「で、でも‥」
「それになぁ」
・
・
「そないなこと言って、怒った主人はんに国俊が酷い目に合わされるくらいなら、自分は今のままで構いまへんわ」
「他に興味はありまへんからなぁ」
そう言った明石の目は、酷く曇った色をしていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 390人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
清水(プロフ) - めっちゃおもろかったです！最高です！今まで読んだ小説の中で、こんなにいい小説は、少なかったと思います！少し文才分けて貰えないでしょうかね…((ﾎﾞｿｯ… (2020年7月27日 18時) (
レス) id: 2cb2a6d1d4 (このIDを非表示/違反報告)
kuroneko021(プロフ) - 最高の小説ですやん めっちゃおもろいわぁ 出来れば続編書いてくれやらへんやろうかぁ (2018年6月25日 19時) (レス) id: 2970afe9a4 (このIDを非表示/違反報告)
琴 - 明けましておめでとう！今年もよろしくね！ (2018年1月1日 10時) (レス) id: 5b480b8d9c (このIDを非表示/違反報告)
琴 - 伝えたよー！あと、番外編みたよ！もう三人が可愛すぎて危なかった。天国から帰れないところだった。 (2017年11月13日 0時) (レス) id: 5b480b8d9c (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 琴さん» うわあありがとうございますって妹さんに伝えといて(´；ω；`)嬉しい(´；ω；`) (2017年11月12日 6時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ジル | 作成日時：2017年10月28日 20時
