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newgame 8 ページ9
sideリーマス
後ろには顔を真っ青にする家族。
前には僕とぶつかって尻もちをついている女の子。
入学前からやってしまった。
派手な装飾なんて一切ないけど、少し見ただけで仕
立てのいいと分かる服、今は下を向いているから見
えないけど、多分、同い年。
この時期は混むから入学する子の家族以外のお客さ
んは少なくなる。
立ち上がろうとする女の子に慌てて手を差し出した
「ご、ごめんねっ、怪我とかしてない？何処か痛む
なら、僕が残りのものを買うの手伝うよっ。」
すると服を叩いていた女の子が顔を上げた。
「‥‥‥っ！」
一瞬、息が詰まった。
さらりと落ちる髪からのぞいた顔は、
僕が今まで見た雑誌でも芸能人でも、見たことのな
い綺麗な顔だった。
腕のいいマグルの職人が作ったアンティークドール
のような。綺麗なものだけをすべて詰め込んででき
たような。
(人じゃないって言われても、納得出来そう。)
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作者名：ジル | 作成日時：2017年1月30日 7時
