17話 ページ18
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今の段階で集まっている陣内家の人達からの軽い自己紹介を聞き終えると、なにやらある一方から熱烈な視線を感じた。
大体検討はついているが、恐る恐る確認してみる。あ、ほらやっぱり。
予想は的中。目をキラキラと輝かせた夏希ちゃんが私と話したそうにこちらを見ていたのだ。今目を合わせたことにより、ストッパーは外れたらしい。
「こんにちは！さっきも自己紹介したけど改めて。私、篠原夏希」
「こ、こんにちは。私も改めて…AAです」
向かいに座っていたはずの夏希ちゃんは目まぐるしい速度で私の隣へ。よろしくね、などと交わし握手をするとそこから怒涛の質問タイムが始まった。
「Aちゃん何歳？私は１８、高三だよ」
「１３歳で、中一です」
「５歳も離れてるんだ、大人びてるからそんな気しないなー。あ、あと敬語はなしね、夏希ちゃんでいいから」
「わ、分かっ…た。夏希ちゃん」
「うんうん♪」
から始まり、住んでるところ、部活動、家族構成、好きな食べ物、などなど。前半はどうにか濁しつつあとは普通に無難な質問。夏希ちゃんも夏希ちゃんで自身のことについても話してくれたので、会話はとても楽しいものだった。
緊張で顔も見れるかどうか…と身構えていたのは杞憂だったようだ。このフレンドリーさは私も見習いたいくらい。
しばらく談笑を続け、ふと視線を外した瞬間に健二くんと目が合った。しかしそれもまた一瞬で、私が次の動作を考えているうちにパッと俯いて目を逸らされてしまった。
…仲良くなるには私から出向かないとダメそうだ。
***
健二くんは陣内家の敷地の散策へ、夏希ちゃんは万理子さんやお嫁さん達と夕食の準備をしに台所へ向かった。一緒に行かない？と誘われたが、後でお邪魔するねと伝え一度部屋に戻ることにした。
襖をパタンと閉め切るとそれを合図に私はすとんと座り込む。
(よし、やっとだ…)
耳を澄ませてみる。うん、足音も聞こえない。当分は誰も来ないだろう。今度こそ一人の時間ができた。
敷布団にまたまた大の字で寝そべって、しばしの休憩。
ふーっと息をついて天井をぼーっと眺めていると、なんだか自分の立ち位置なんかも忘れて布団と一心同体になっている気分だ。
私は天井を眺めながら、しばらく無の状態を楽しんだのだった。
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*まめ丸*(プロフ) - 坂名つばめさん» いえいえ!!はい!更新ゆっくり少しずつ頑張ってください!!ファイトです!! (2019年7月23日 12時) (
レス) id: 7b0adad536 (このIDを非表示/違反報告)
坂名つばめ(プロフ) - *まめ丸*さん» ありがとうございます〜その言葉が本当に励みになります！更新頑張ります！ (2019年7月23日 12時) (レス) id: 72f167e803 (このIDを非表示/違反報告)
*まめ丸*(プロフ) - 初めまして!!この度見させて頂いて物凄くハマりました!!おかげで元気とワクワクを貰っています!!これからも頑張ってください!!（*´▽｀*） (2019年7月23日 0時) (レス) id: 7b0adad536 (このIDを非表示/違反報告)
坂名つばめ(プロフ) - 自衛隊員さん» ありがとうございます〜！頻度上げられるよう頑張りますねヽ(^^)ﾉ (2018年12月6日 20時) (レス) id: 72f167e803 (このIDを非表示/違反報告)
自衛隊員(プロフ) - 合格、おめでとうございます！！更新を楽しみにしております！！ (2018年12月5日 21時) (レス) id: 848cb8c477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：坂名つばめ | 作成日時：2017年8月28日 3時
