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翌日の帰り道。
今日は京治の誕生日でもある12月5日だ。
エナメルバックから一通の白い封筒を取り出す。
喉がからからに渇いてる、声も小さく震えそう。
緊張で震えそうになるのを我慢しながら。
___どうかこの手紙が、貴方に渡す最後の手紙になりますように。
そう願って、京治に手紙を差し出した。
いつもの誰かからのラブレターの時のように。
「京治。はい、いつもの。」
また?って顔して京治が受け取る。
ぱっと顔を反らして横目で京治の様子を伺う。
宛名の筆跡を見てすこし考えたような顔をし、
ハッとしたように驚きを顔に滲ませて裏返して差出人を見る。
「………A、」
名前を呼ばれて恐る恐る振り向く。
京治が止まったから、私も京治の方を向いて止まる。
「……冗談?」
京治の瞳の中に探るような、でも少し期待したような、
不思議な光が見える。
私はへらり、と笑って応えた。
「すきだよ、京治。」
ねぇ、私のラブレターは、最後の手紙になれますか。
****
そらです。
ずっと前に考えていた赤葦くんのネタです。
使えてよかったです。
最後がハッピーかバッドかはご想像の中で。
ありきたりなお話ですが私らしく書けたのでよかったです。
本当は凄く切ないのを書きたかったのですが
誕生日なのでそれはやめてこちらのネタを採用しました。笑
それでは。
また何処かでお会いできたら嬉しいです。
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悠 - どの作品も感動しました、皆さんこれからもがんばってください。長文失礼しました<(_ _)> (2016年12月7日 22時) (レス) id: c47e427da5 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - スタぁとさん、何突然怒ってるのが起こってるのに、また怒りが止まらないが股怒りが、になっていますよ。 (2016年12月7日 22時) (レス) id: c47e427da5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そら、雪比良、スタぁと、柚葉、minmi x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年12月5日 20時