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それがつらいように感じる。
「……なんか作ってやるから今日は寮に帰ろうぜ。」
仕事が残ってると渋るコイツに、できることなら手伝うから部屋に持って帰ろうと言った。
渋り渋り引かない俺にやっとこさ折れた親友が立ち上がりふらつくのを見てまたどうして気が付いてやれなかったのだろうと思うのだった。
親友の腕を俺の肩に乗せる。
「大丈」
「いいから。」
無理矢理身体を支えるのだった。
それから飯を俺が作るようになって、無理矢理寝せて、一番怒っているのは親友だろうに俺がイライラしてしまうのだった。
部活中ボールに当たってしまい監督に怒られた。
「何を思いつめてる。」
「いや、別に、大したことじゃ」
大したことじゃないとは言えないけれど。
くっそっとつぶやいて、ある日食堂で美少女と生徒会の奴らが楽しそうにしてるのを見て俺は怒りで怒鳴りこんでしまうのだった。
「お前らふざけんなよッ」
突然怒鳴った俺に、生徒会の奴ら騒然。
食堂は静まり返る。
やってしまったと思う。
風紀委員の奴らすら俺がこんなに怒鳴ったのは見たことがなかっただろうと思う。
それでも声が出てしまい、止まらなくなってしまっていた。
「別に女に現抜かしてもいいけどな、赤葦に迷惑かけんじゃねぇ。」
「な、何突然起こってるの?赤葦さんなら一人で大丈夫だって言って」
「見えるのか。」
そう言った書記の奴の胸倉をつかむ。
「見えるなら俺の目を見て言え、何日寝てねぇか知ってるか。飯ろくなのくってねぇんだぞ。いい加減にしねぇと本気で殴るぞ。」
金持ちの世界での暴力沙汰とはあまりに残酷なものである。
そうそう簡単には片付かない。
だからこそ、他の学校にはない風紀委員なんてものがあるのだ。
それでも俺は言わなければいけないと思ったから言った。
脇にあった誰もいない机を大きく蹴りひっくり返し女の子の悲鳴を無視してその場を立ち去る。
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悠 - どの作品も感動しました、皆さんこれからもがんばってください。長文失礼しました<(_ _)> (2016年12月7日 22時) (レス) id: c47e427da5 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - スタぁとさん、何突然怒ってるのが起こってるのに、また怒りが止まらないが股怒りが、になっていますよ。 (2016年12月7日 22時) (レス) id: c47e427da5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そら、雪比良、スタぁと、柚葉、minmi x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年12月5日 20時