ふり ページ29
隼side
久しぶりに1人で歩く帰り道。
俺最近ずっとイヤホンしてる気がする。笑
あの時教えてもらったバンドの曲、
イントロで曲名当てるの、できるようになってきたんだよ?すごくない?
って、俺はたぶんAちゃんにぞっこんすぎ。
カフェの前通るとねこが顔を出して
お前はいつ見てもほんと可愛いなぁってなでなで。
すると、反対側の歩道に見慣れた女の子の横顔。
すぐわかった。Aちゃんだって。
声かけようとしたけど
隣、男が歩いてて、、やめた。
初めて見たその人。
制服違うし、幼なじみかなんかなのかな、?
ばいばいって、そう動いたAちゃんの口。
手振りながら帰ってく
なんか、やだよ。
なんでそんな顔してるわけ。
そっとイヤホンを外して音楽を止めた。
誰なの?今の人。
って、そう聞ける立場でもない俺。
ただ、俺が一方的に好きなだけ。
今すぐにでも大好きだって伝えたいのに
そんな勇気はとてもなくて、笑
隼「おーい、Aちゃん!笑」
『…えっ、隼くん!』
隼「へへっ、何してんの?1人?」
『あ、うん、そう。…散歩してた。』
隼「そっか。送ってくよ、帰ろ」
『うん』
こうやって、何も見てない知らないからって
そういうふりをするんだ。
俺は女々しい。
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作者名:りう | 作成日時:2020年6月21日 1時