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『……流石にやっていい事と悪い事があるだろう……!』
元人間の呪霊達が私に攻撃してくるも、私はただ避ける事しか出来なかった。
殴るなんて出来ない。
その様子にただ子供のようにケラケラと笑う真人。
真人「あは、やっぱり君面白いね!ずっと見ても飽きないよ。」
『…面白いから何じゃ。また罪も無い人間を呪霊に変えるのか?そんな事……二度と出来ない様にしてやる…。』
キッと真人を睨めば私は右手を前に出し叫ぶ。
『憑依呪法……【南無阿弥陀仏】…!』
私が術式を使った瞬間、周りの呪霊達は攻撃を止める。
『…お主らの敵は彼奴であろう。』
そう呟きながら私はクイっと指を曲げる。
それと同時に真人の元へと走る呪霊達。
真人「…成程ね。俺の駒を操って俺に攻撃を入れるわけか。」
真人は身体を自在に変化させ、呪霊達の攻撃を躱す。
『お前に無理矢理身体を変えられた怨みはさぞ大きいだろう。』
私には分かる。右手の指先から伝わる彼らの意識は何とも儚く悲しい。
真人「俺の言う事聞かない駒はもう要らないや。それっ。」
ぐちゃり。
メキメキ。バキバキバキ。
一瞬何が起こったのか分からなかった。
先程まで呪霊を操っていた私の右手は何も感じ無くなっていた。
まるでぷつり、と糸が切れたように。
まさかとは思ったが、そのまさかがまたもや的中してしまう。
目の前でじわじわと広がる赤い液体。
問答無用で身体を変えられた上、使えないからと言う理不尽極まりない理由で命を奪われてしまったのだ。
彼奴は人の命を何だと思っているのだろうか。
『…生かしておけぬ部類だ、お前は。』
今までに無いくらいの怒りが自分を襲った。
その時の私は奴を始末することしか頭になかったのである。
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まっちゃ - すごく面白いです!更新待っています (2021年8月5日 17時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶柱タッタ | 作成日時:2021年4月7日 20時