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『………ッ…。』
反射的に上半身を起こし、辺りを見渡す。
状況を時間はかからなかった。
どうやらそのまま寝てしまっていたらしい。
覚醒すると共に冷静に昨日の宿儺との会話を思い出す。
『…少し……堕ちる…。』
しかし、まだその言葉だけは理解が出来なかった。
無慈悲になれと言うことでも無さそうだ。
『…このまま引き篭って考えるのは身体に良くないな。』
虎杖らも心配して居るだろうし…。
そうと決まればと急いで身なりを整え、扉を開けて部屋の外に出る……が私の身体は急降下。
皆さんお察しの通り、私はまたもや彼奴の生得領域へと呼ばれたのである。
『…はぁ。』
落ちる時の独特の浮遊感と共に溜息が漏れた。
私の場合慣れっこである故、すとんと華麗に着地する。
『全く昨日と言い今日は何じゃ…。』
軽く睨みながら骨の山の上に居る主に声を掛けた。
宿儺「…ふん、堕ちる事が理解できない阿呆の為に教えてやろうと思ってな。感謝しろ。」
『…それはそれは有り難きお言葉で。』
相変わらず上から目線な態度に小さな怒りが宿るも抑え込む。
『…して、何故それ程まで私に堕ちる事を教えたいのじゃ。いきなり言われたところで納得がいかない。』
宿儺「簡単な話だ、お前は呪霊だからだ。」
呪霊だから??それだけなのか???
益々私は納得が行かなかった。
呪霊だからと言って誰が悪さをすると勝手に決めた?
呪霊にも自由はあるだろう。
そんな私の気持ちを悟ったのか、宿儺は続けた。
宿儺「昔を考えてみろ。呪術師が現れてからと言うもの毎日のように争っていただろう。お前の言う通り、慈悲を持った呪霊も居たがそれは極わずかの話だ。」
『…つまり少数派である故に多数派に負け呪霊は悪いものと捉えられてしまう、か。』
宿儺「あぁ。今の時代に古からの認識を変えることは難しいだろう。お前が慈悲を持って接していてもただ呪術師に狙われやすくなり、祓われる。祓われたく無いのなら、普通の呪霊として静かに過ごせ。」
『……。』
今までのややこしい話を纏めると、宿儺は私を救いたいのか…?
驚いたな…。
私はついふふ、と口元が緩んでしまった。
真面目な話をしているんだぞ、と宿儺の鉄槌(頭殴)が飛んでくる3秒前である。
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※いやマジで更新してなくてすみません…。
おべんきょ燃やしたい…
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まっちゃ - すごく面白いです!更新待っています (2021年8月5日 17時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶柱タッタ | 作成日時:2021年4月7日 20時