9話 時空の乱れ? ページ10
『うっ、うぅ』
ぐすんと泣きながら暗い夜の廊下を歩くA、
そのうちしゃがみこんでしまう
長義「…主?」
鳴き声が聞こえ、念の為と帯刀して部屋を出て泣いてしゃがみこむAを見つける長義
『うわぁーんちょぎー!!』
足に抱きつくと長義は困ったようにその頭を撫でた
長義「一体どうしたっていうんだ?もう夜だ部屋に送ろう」
するとフルフルと頭を横に振る
『おへや、かえれにゃいの。ぐずっ』
長義「迷子……か、大丈夫送る」
泣いていた理由に納得し抱っこして歩き出す
_______
長義「…この廊下…こんなに長かったか」
本丸内の廊下が異様に暗く長く感じる
『ぐすっ…おへやにあるいてもかえれにゃいの…』
長義「…なるほど」
長義はすぐに刀を取り出せるように手を添えておく
長義「なにか結界かなにか…か?」
横の部屋の襖は開かない。
まっすぐ進むしかなく
進んでも進んでも来た道を戻る
長義「どこかへんな時空間に入ってしまったか?」
ぐすっと泣くAを安心させるように頭を撫でる
しばらくして空間と空間の間を見つける
長義「ここを超えると元に戻るなら」
刀を構え空中を切るようにして滑らせる
______
長義「…はぁ…ようやく出れたな……何だったんだ」
すやすやと泣き疲れて眠るAを抱っこしたまま空間から出れた長義
景色が変わったことに安堵する
長義「とりあえず、審神者代理殿に報告するか」
______
清光「ふぁぁぁ、なぁにこんな時間に」
ってなんで帯刀してんの
眠っていた清光を起こすと隣の安定も起き上がった
______
清光「あー、時空の乱れか…」
長義「なにか心当たりが?」
清光「Aの前にだけ、たまーになるんだよね。
Aにお守り持っとけって言ってたんだけどなぁ」
ポツポツと訳を話す清光
清光「実は数回、似たようなことがあって俺もAといる時に迷い込んでさ、
出れた後に政府に報告したら、原因不明。可能性として、Aとどっかの妖怪と波長があってしまって
妖怪の結界に入り込んでしまったのでは…?ってのが帰ってきた答え、で、政府から特別なお守りを渡されてからそんな事起きなくなったんだけど、
今日は多分どっかに置いてきちゃったのかな」
また新しいの申請しとかなきゃと言う清光
安定「へぇ、なんかまた厄介なものだね」
長義「本当に不可解だな…」
213人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
†NANA†(プロフ) - 白風呂と熱風呂ってなに? (7月6日 3時) (レス) @page6 id: ba491fb673 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 政府刀凄い殺気ですね。続き楽しみに待ってます。 (2022年7月16日 21時) (レス) @page26 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 自分は、二等賞が良い〜〜本丸増築〜〜したい!! (2022年7月9日 20時) (レス) @page4 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れーむん | 作成日時:2022年7月9日 13時