52和 異能 ページ5
善逸とAは席を外し外で遊んでいる
残ったのは炭治郎と草蔭のみ
「なぜAを……」
「陰陽師の隠れ里というものがある、そこに行けば外の世界よりも安全に暮らせるだろう……色々制限はあるがな。それに修行もできる」
「修行……ですか?でもまだAは……」
「幼い……そう言いたいのだろう?」
炭治郎はコクンと頷いた
「そんなことは無い__
陰陽師の一族に生まれた桃色の髪に金の瞳をもつものを《
神子の多くは鬼に狙われる稀血として生を受けるものが多い、だから幼き頃から修行をつみ自分の身を守るのだ」
「……」
炭治郎は黙ってしまう
続けて男はいった
「俺は陰陽師を辞めて修行もつまず鬼に食い殺されたものを何人も見てきた、神子は生まれた時から陰陽師としての運命が決まっているのだ……酷な運命だ……それに、その歳なら異能が開花すころだろう」
「異能……?」
「そうだ、我ら陰陽師は修行により得た術を使う、だが、神子は生まれた時から授けられた異能を使える、例えば___鬼の細胞を破壊できるもの、過去に例があるのは、鬼の血鬼術を無効化する……など、複数の能力をもつ神子もいるらしい」
「それって……もしかして」
「なんだ、心当たりがあるのか」
「ある任務で俺が動けないほどの怪我をしたんてす。その時Aの涙が俺の体に零れました……その瞬間淡い光に包まれ……
動けるようになったんです。一時的ですが」
「ほぉ……治癒の能力だな、誠に素晴らしい……」
「珍しいものなんですか?」
草蔭は縁側の向こうに見える遊んでいるAを見つめた
「あぁ……とても珍しい……本家の血が濃いのかもな」
「本家……」
「まぁ、その話は今はいいだろう、そんな貴重な能力を持っているなら尚更匿わなければいけぬ」
「……」
炭治郎は考えた
「(Aはそれで幸せなのか?でも鬼殺という危険な場所においておくよりも……)」
《俺はAを責任もって育てる》__
なんだ。簡単な事じゃないか、自分にそう誓ったじゃないか、
炭治郎は男と目を合わせ口を開いた
「Aは俺が最後まで責任もって育てると決めました、俺が守り抜きます」
「理屈になっておらんぞ……だが決意は硬そうだな……仕方あるまい」
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麗(プロフ) - 43ページ 名前変換出来てないところありますがわざとなのでしょうか? (2020年10月25日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 同じく34ページ 希血 ではなく 稀血 ではないでしょうか? (2020年10月25日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 34ページ 塁 ではなく 累 です。 (2020年10月25日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - 凄いいい話ー!累死んじゃってるけどほんと可哀想だよね…過去…_(:3」z)_ (2020年2月20日 17時) (レス) id: 4b674ab2ae (このIDを非表示/違反報告)
pikachulove(プロフ) - 創作では幸せに…ということで救済してほしいです! (2020年2月11日 17時) (レス) id: 0d02ad4b9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れーむん | 作成日時:2019年10月12日 9時