【鬼滅の刃】炭治郎達は幼女を連れている

69和 怪我 ページ23

『……』

「ぜぇ……ぜぇ……」

伊之助は肩で息をしていた

肩や腕からは血が垂れている


『おやぶ……Aいらにゃい？わるいこ？』

Aが伊之助の隊服を引っ張る


「あ？権八郎がそんなこと言ったのかよ」

『ううん』

フルフルと首を横に振るA


『でも……Aがたたかおーとすると、たんじろおこる……』


「あぁ？お前みたいな弱味噌がしゃしゃり出るからだろーが！」

『よわみしょ？』

Aの頭にハテナが浮かんだ

「とりあえず！お前は！俺の後ろに！いろ！お前は子分なんだから死なれちゃ困るんだよ」


デデン！と効果音がつきそうな感じでAに指を指す


Aはまた俯いてしまった

すると

「伊之助ー！！」


＿＿＿＿＿＿

「倒したかよ」


「倒した、伊之助大丈夫か？」


「俺に対して細やかな気遣いすんじゃねぇ！！」

炭治郎が鬼を倒して戻ってきた

「いいか！わかったか！お前にできることはおれにも……ぜぇ……できるんだからな！！もう少ししたら俺の頭もお前の頭より硬くなるし……ぜぇ……それからな……！！」


そういった伊之助だが傷がひどい

「(ひどい怪我だ……ほかの仲間も助けられなかった……あの人からは恐怖の匂いがした……死を切望するほどの……)」


炭治郎が手ぬぐいで伊之助の傷を巻こうとする

するとパァァァ！と顔を明るくしたAが伊之助の元に近寄った

『A！A！おやぶなおしぇる！なおしぇるよ！』


そう、Aの陰陽師の異能の力 治癒

外傷を治すことが可能である


だが


「だめだ、A」

炭治郎が強く言い放つ


『なんで？なんで？A……なおしぇるよ？』


「ダメなものはダメだ……！」


お構い無しに伊之助に手を伸ばすAを伊之助が払った


「俺は怪我してねぇ！！」

ポカーン

炭治郎が唖然とした


「ぇ、えぇ！！伊之助！それは誰が見ても……！！」



『……』

Aは俯き泣き出してしまう


「すまない……A、ダメなんだ、その能力の代償は睡魔、今はだれもAを運べないんだ……だから……！」

すると

『たんじろも、おやぶもなんでAをなきゃまはずれにしゅるの！！Aのこと……！きりゃいなんでしょ！』

炭治郎と伊之助に向かって泣きながらおこるA


「ちが……」

炭治郎が誤解をとこうとするもAは怒ったまま


『たんじろのばか！！！いなくなっちゃえ！！！！！！』

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