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秘密 ページ37

三「…いーよ別に
ただ…同情はしてない。俺も気持ち分かるだけ」


あ「え…?」


三「俺今一人暮らししてるから」


あ「一人暮らし…」


三「具合悪い時とかたまに一人でいるのしんどい時あるから
単純にお前は大丈夫かなって心配になった」







初めて聞いた界の話


詳しくはこっちから色々聞くつもりないけど


知らなかったとはいえ私のさっきの発言は失礼すぎる








あ「そっか…ごめん私…界に八つ当たりした
こんな形で話させてごめん」


三「謝りすぎ、気にすんな」







おでこにトンと軽く界のチョップを受ける


毛布から顔を出せばベットに頬杖をついた界がいて


私と目が合った瞬間界は優しく笑った







あ「界…」


三「ん?」


あ「…界も風邪ひいたら言ってね、飛んでくから」


三「…フハ 看病してくれんの」


あ「…するよ」


三「じゃあ風邪引いたら呼ぶわ」


あ「うん」


三「まずはお前が治せ」


あ「…はい」








三「ここお前の部屋?」







ピリピリした空気はすっかり無くなっていて


あれから何気ない会話をしていたら部屋を見渡しながら界が言った






あ「そう、元は休憩室だったんだけど
隼人さんが私のためにって」


三「…優しいな」


あ「うん、私にとってはお兄ちゃんみたいな人かな」


三「いいな、そういうの」


あ「隼人さん"たち"いなかったら多分こんなまともに生きていけなかったと思う」


三("たち"?)






コンコン ガチャ






隼「A、果物切ったから食べな
気持ち悪いっつって朝から何も食べてないだろ」


あ「…食欲ない」


隼、三「食え」


あ「……分かりました。」






2人の圧に私はゆっくり起き上がり隼人さんからお皿を受け取った






隼「Aの看病任せてごめんな
もし時間気にしないなら帰りは送ってくから!」


三「いえ…そんな」


隼「遠慮すんなって笑
あ、でもあんま遅くなったらご家族が心配するか」


あ「!」


三「いえ…俺一人暮らしなんで時間は別に…」


隼「!そうか
界くんも偉いな」






隼人さんは界の頭をわしゃわしゃと撫でる


界は一瞬驚いたような顔をしていたけど


その後は少し照れたように顔を赤くしていた



しっかり者の界だけど隼人さんといると何だか子どもみたい






隼「ほんと遠慮しなくていいから
飯もここで食べてけ、な?」


三「じゃあ.…お願いします」


隼「よし!ちょっと待っててな」

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ユッケ(プロフ) - ゆりあさん» ありがとうございます!頑張ります笑 (5月14日 1時) (レス) id: d7d2e93497 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ - 続きめっちゃ気になります!更新楽しみにしてます! (2023年5月10日 4時) (レス) @page49 id: e3b26bcb9a (このIDを非表示/違反報告)
kalisu - 応援してます! (2023年5月2日 18時) (レス) id: a5a8f6f8a3 (このIDを非表示/違反報告)
ユッケ(プロフ) - kalisuさん» ありがとうございます!文章力とか構成考える力とか全然ないけど最後まで頑張ります笑 (2023年5月1日 23時) (レス) id: b458c92bfa (このIDを非表示/違反報告)
kalisu - 私もハニーレモンソーダ好きです!漫画持ってます!でもこの作品もとっても好きです!頑張ってください! (2023年5月1日 23時) (レス) @page41 id: a5a8f6f8a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユッケ | 作成日時:2023年4月8日 1時

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