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お見舞い ページ36

それから熱が上がってきたのか息苦しさを感じ始めた時



ガチャリとドアが開く音がして帰ってきた隼人さんが顔を出した






隼「A〜具合どうだ?」


あ「…ん」


隼「…完全に悪化してんな笑
お前に会いに来たってさっきそこでばったり会ったんだけど…」







急に隼人さんがそう言って視線を入口に向けると……







三「思ったより重症だな」


あ「…か…い?」







私服姿の界が立っていた







隼「休みの日なのにわざわざ来てくれてありがとな」







隼人さんがそう界に声をかけると


心配だったんでとサラッと言う界






羽花ちゃんの方が心配だったくせに。






ほんとは来てくれて嬉しいのにそんな風に思う気持ちが溢れて


私の口からは正反対の言葉が出てきた







あ「…まさか同情?」


三「は?」


隼「おい、Aっ…」


あ「どうせひとりぼっちだろう…可哀想…とか思ったの?
……同情されるなら…ボソ 話さなきゃよかった…」


三「!」


隼「A…
ごめんな界くん、せっかく来てくれたのに」







隼人さんが申し訳なさそうな声でそう言った









何言ってんの私…


なんでこんなにイライラしてんの。


勝手に羽花ちゃんと自分比べて八つ当たりしてるだけじゃん





ハハ 私どんだけ界のこと信用してんだろ





話しすぎたかな。







三「…隼人さん、俺もう少しここに居てもいいっすか」


あ「!」


隼「!…そうか笑
じゃあAのこと頼んでもいいか?
今から営業準備あるからさ
何かあったら店呼びに来てくれて構わないから」


三「っす」


隼「A、ちゃんと界くんに謝れよ
本心じゃねーだろ?」







隼人さんはそう言って私の頭を撫でた


さすが、私の事よく分かってるな







あ「ん…」







隼人さんは私の看病用の飲み物など必要なものを置いて部屋を出ていった

界はゆっくりと私のベットに近づいてきて


ベットを背にそのまま座り込んだ



しばらく沈黙が続く



謎の緊張感が漂っていたもののこの間が少しだけ私を冷静にさせてくれて…






あ「…ごめん。その…」







私がそう呟けばゆっくりとこちらを向いた界


視線が合うのが妙に怖くなって私は毛布を一気に顔まで上げる







あ「…ほんとはあんなこと思ってない…
来てくれて…ありがと」

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ユッケ(プロフ) - ゆりあさん» ありがとうございます!頑張ります笑 (5月14日 1時) (レス) id: d7d2e93497 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ - 続きめっちゃ気になります!更新楽しみにしてます! (2023年5月10日 4時) (レス) @page49 id: e3b26bcb9a (このIDを非表示/違反報告)
kalisu - 応援してます! (2023年5月2日 18時) (レス) id: a5a8f6f8a3 (このIDを非表示/違反報告)
ユッケ(プロフ) - kalisuさん» ありがとうございます!文章力とか構成考える力とか全然ないけど最後まで頑張ります笑 (2023年5月1日 23時) (レス) id: b458c92bfa (このIDを非表示/違反報告)
kalisu - 私もハニーレモンソーダ好きです!漫画持ってます!でもこの作品もとっても好きです!頑張ってください! (2023年5月1日 23時) (レス) @page41 id: a5a8f6f8a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユッケ | 作成日時:2023年4月8日 1時

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