生還 ページ24
石「あっ……」
遠「どうした羽花ちゃん！ってあー！
みんな見て上ー！！」
「上ー？雨が……ってあ！！これって！！」
何やら盛り上がる声が聞こえたので
私と界も空を見上げた
するとそこには……
「ハートだぁ！！」
「好きな人と見ると願いが叶うんだってー！！」
あ「……」
三「ﾁﾗ」
やはり空を見上げるAの顔はとても悲しそうな目をしていた
三「お前」
あ「ん？」
三「お前は信じてないの？おまじない」
あ「……信じなくなった…かなぁ」
三「……」
そう呟いたAの消えそうな笑顔に
界はそれ以上何も聞けなかった
それから先生とも合流することができ…
無事生還して遠足を終えることが出来た
帰りのバスに乗り込む時……
遠「Aー！早く早く！！」
あ「はいはい」
痛みが増している足に気付かないふりをするが
歩く度に脈打つ痛みに思わず顔が歪む
三「……」
何とかバスに乗り込み前の方の席に座ると
そのすぐ後に私の隣にドサッと誰かが腰掛けた
あ「って…界？」
三「後ろうるせぇ」
あ「あ…そう」
後ろを見ると騒ぐあゆみ達と
前の席…というか多分界を気にしてこっちを見る羽花ちゃんの姿
三「お前足…捻った？」
あ「え……」
三「引きずってたろ」
え、そんな分かりやすく引きずってたかな私
てかなんで分かったのこの人
あ「ちょっとだけね」
三「見せて」
あ「いやたいしたことないから」
三「いいから」
グイッと右足を持ち上げられ界の膝に乗せられる
靴を脱がされ靴下も脱がされると
そこには青黒く変色し腫れ上がった足首が見えた
あ「……」
三「……これのどこがたいしたことないって？」
あ「や…まぁ…すいません」
三「…ﾊｧ なんで言わない」
あ「歩けてたしいっかなーって」
三「アホ怒
もっと早く言ってれば俺がおぶってやれたしここまで酷くなってない」
あ「いやいやあの大雨で荒れた道をおんぶって危険すぎるから」
三「…頑固か怒」
三「…ちょっと待ってろ」
そう言って立ち上がると界は後ろの席へ行ってしまった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 234人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユッケ(プロフ) - ゆりあさん» ありがとうございます！頑張ります笑 (5月14日 1時) (
レス) id: d7d2e93497 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ - 続きめっちゃ気になります！更新楽しみにしてます！ (2023年5月10日 4時) (レス) @page49 id: e3b26bcb9a (このIDを非表示/違反報告)
kalisu - 応援してます！ (2023年5月2日 18時) (レス) id: a5a8f6f8a3 (このIDを非表示/違反報告)
ユッケ(プロフ) - kalisuさん» ありがとうございます！文章力とか構成考える力とか全然ないけど最後まで頑張ります笑 (2023年5月1日 23時) (レス) id: b458c92bfa (このIDを非表示/違反報告)
kalisu - 私もハニーレモンソーダ好きです！漫画持ってます！でもこの作品もとっても好きです！頑張ってください！ (2023年5月1日 23時) (レス) @page41 id: a5a8f6f8a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユッケ | 作成日時：2023年4月8日 1時
