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side A
何もかも投げ出してしまいたくなったのは
後にも先にもあの時だけだと思う。
自力で立つことが出来ず
ジュンミョンやミンソギオッパに支えられ、
『っ、』
ガクガクと尋常ではないほど膝が震えて
やっとの思いで立ったあの時
立てたことの喜びより
元に戻らないのではという恐怖に
目の前は真っ暗だった。
「《ねーちゃん》」
「《そんなに思い詰めたらアカンで》」
こういう時だけ
頼りになる弟、大吾。
「《俺に助け求められても》」
「《俺はねーちゃんの側におらんし》」
「《歳上やからとか》」
「《そんな理由で頼らへんのやろ？》」
なんでこの弟には
私の心の内が全部バレているのだろう
『《戻らへんかもしらん》』
『《もう歩かれへんかもしらん》』
『《怖いんよ、》』
リハビリ次第で
元に戻る可能性は十分にある。
だけど
もしも、もしも。
『《戻られへんかったら》』
『《生きてる意味ないやん》』
大好きなダンスが踊れないかもしれない
そう考えたら
『《辞めたい、》』
「《っは？》」
飛び出した言葉は
もう戻らない。
『《踊られへんかったら》』
『《EXOでいる意味あるん？》』
心のもやもやを
誰かに聞いて欲しかった。
「《なぁ、ねーちゃん》」
「《ねーちゃんアホなん？》」
『《姉に向かってアホ言うなや》』
ちょっと生意気な弟だけど
「《ねーちゃんおらんかったら》」
「《EXOじゃないんとちゃう？》」
欲しい言葉を言ってくれるんだ。
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なな - この組み合わせ最高です！ (2019年3月29日 2時) (
レス) id: 56de4c3642 (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - 好きと好きが合わさった素敵な小説…楽しみにしてます！ (2019年3月24日 18時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シヲン | 作成日時：2019年3月23日 20時
