帝王と王女様 ページ21
side チャニョル
音楽番組で局内を移動していれば
俺たちに突き刺さる視線。
正確に言うと
俺らに護衛された真ん中で
カツカツとピンヒールを鳴らして歩く
Aヌナへ向けられた視線。
同業者たちは
ヌナをクールなお姉様だと思ってる。
ピタッとしたライダースパンツに
これまたピタッとしたハイネック
そして黒のピンヒール
目元の青いアイシャドウがクールさを際立たせる。
俺たちの前では明るくてしっかりしたヌナだけど
カメラがあれば
難攻不落の高嶺の花へと姿を変える。
EXOというグループが
外へ交友関係を広げないからなのか
それとも俺たちに特別そんなオーラがあるのか
それは不確定な話だけれど、
少なくとも俺たちから話しかけない限り
同業者で会話を交わすのは
同じ事務所の人たちのみだ。
「やっぱりEXOは帝王と王女だな、笑」
「ヒョン笑 第一声にそれはやめてください笑」
ぽん、と
一番後ろを歩いていたジョンデの
肩を叩き笑顔を見せる
Super Junior の ヒチョリヒョン
俺たち9人が帝王
そしてAヌナが王女
別に俺達が意図したわけじゃない
事務所の意向でもない
EXOが打ち立ててきた成績なのか
それもまた不確定な話だけれど
よくそんな風に言われる。
そしてヌナが
"難攻不落の高嶺の花"
"全てを虜にする王女"
そう呼ばれるのは
『あ、オッパ』
「今日もまた一段とセクシーだな」
「うちのメンバーを口説くのはやめてください」
『オッパ、私の事口説いてもいいけど』
「「けど？！」」
『私絶対オッパには堕ちないよ？笑』
こういう小悪魔のような
ヌナの計算高いところが
このヒョンによって
世間にバレているからだと思う。
『オッパに捕まると話長いから』
『じゃあまたね、後でご飯行こう』
ほらね
やっぱりヌナは計算高い。
前に向くとき
ほんの一瞬だけ
口角を上げたのを
俺たちメンバーは
見逃さなかった。
これが全部演技なんだから
ヌナはきっと
「アカデミー賞主演女優賞取れるよ」
「なにが？」
「なんでも」
.
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なな - この組み合わせ最高です！ (2019年3月29日 2時) (
レス) id: 56de4c3642 (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - 好きと好きが合わさった素敵な小説…楽しみにしてます！ (2019年3月24日 18時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シヲン | 作成日時：2019年3月23日 20時
