行ってらっしゃい ページ19
side スホ
重苦しすぎる、空気感。
ミンソクの口から発された
「兵役、決まった」
受け入れるには
時間のかかる言葉。
石のように固まるメンバーたち。
兵役というこの国の義務
該当しないのは
中国国籍のレイと女性のAのみ。
「本当…？」
未だに受け止めきれず
目に涙をためているセフン。
普段は淡白な末っ子だけれど
実は誰よりもメンバーが大好きだ。
そしてその隣で
涙をボロボロと零し、大号泣のチャニョル。
その隣で呆然としているベッキョンと
何度もその言葉を繰り返し呟くギョンス
目を見開いて固まるジョンインに
ただミンソクを見つめるジョンデ
事前に兵役のことを聞いていた
俺、レイ、そしてAは冷静にしている…と思う。
あの場所に
二度と行きたいとは思えない
除隊した先輩や友人がみんな口を揃えてこう言う。
まだまだ先だろう、そんな安易な気持ちでいた俺たち。
でも現実は気付かない間に俺らの背後に忍び寄っていたのだ。
『……ミンソク、』
「ん？」
『ミンソクのこと、愛してくれる人がいるから』
「A…」
『不安かもしれないけど、今ミンソクがいる場所はミンソクが帰ってくる場所だから』
目を真っ赤にして
唇を震わせながら
ミンソクに気持ちを伝えるA
『だから』
『ミンソクはなにも心配しなくていい』
「ありがとな、A」
ふわりとAの頭を撫でたミンソクが
涙を流す弟達に
「お前らも待ってろよ、ちゃんと」
もしかしたら俺は
ミンソクが帰ってくる時にいないかもしれないけど
「ひょん"〜」
「泣くなってチャニョル」
俺達は10人でEXOだ
ひとりでも欠けたら意味が無い
We Are One
なぁ
そうだろ？
ミンソク
.
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なな - この組み合わせ最高です！ (2019年3月29日 2時) (
レス) id: 56de4c3642 (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - 好きと好きが合わさった素敵な小説…楽しみにしてます！ (2019年3月24日 18時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シヲン | 作成日時：2019年3月23日 20時
