溶けて、解けて。〜 Ⅱ (ページ2)

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side ren

Aが紫耀の前から消えて2週間とちょっと。
もう見てられへんくらい落ちてる紫耀と、、

『……れ、ん...れんっ、』

廉「泣くなって、大丈夫やから。」

A。

そう、実は俺 Aの居場所も全部知ってる。
最初はほんまに俺の連絡回路全て断ってたからマジで焦ったしめちゃくちゃ探しまくったけど。

偶然見つけた。俺が、

紫耀やなくて俺が見つけた。

運命なんて信じへんけど、目の前で肩震わせて泣いてるA見てたら信じるのも悪くないんかもなって思ったのはここだけの話で、

寒くて凍えそうな俺の心を離してくれなかった君と
もう壊れかけてた君の心をゆっくり暖めてる俺。

見つけた時からずっと泣いてるし
後先考えんと家引き払ったって言うてたから

まあ、お察しの通りよ。
そのまま連れて帰ったに決まってる。一人になんてさせへん。俺がいるし紫耀の代わりになれというなら全然なったるよ。

なんとなーくAは紫耀が好きなんちゃうかなって思ってたから、今こうやって紫耀に会えなくて泣いてるコイツを見ても

意外と心は平気みたい。

だってまだまだこれからやん？
俺らの恋、始まってもないんやし。キスはしたけど。

紫耀とは会えへん、でも俺とは会うてる。
てか同じ家に住んでる。

そんなん、前に言うた通り好きにさせるしかないやんか。

ずるいかもしれへんけど、当の本人が紫耀に会うことを拒否してるんやし

もしこの事が世間にバレようと、紫耀にバレようと
絶対俺が守ったるからな。

廉「A飯食おうや、体壊すで。」

『...いい、いらない、、ぎゅってして廉、』

廉「ん。大丈夫俺がおるから。離れへんし離さへんよ。な？」

弱りきってるA、めちゃくちゃ可愛い。
れん、れんって擦り寄ってくるのも可愛い。
あー、不謹慎やけど俺今めっちゃ幸せやねん。

紫耀、ごめんな。

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