火照ったままじゃ ページ36
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気だるげな返事を数回して電話を切った彼はボーッと画面を見つめたまま動かずにいた。はだけた服を整えながらそんな廉くんに視線を送るとバチッとまた、視線が絡み合う。
廉「最悪や。」
『？』
廉「先輩に呼ばれたからもう行かなあかんわ。」
名残惜しそうにそう呟いて私の髪の毛を左手で掬い上げれば再び口を重ね合わせてゆっくり離れる。
廉「今日はこれでおしまいやって。我慢出来る？」
『なっ...！』
ニヤッと口角を上げ、悪戯な笑みを浮かべると " 出来へんよな〜！このまま続きしてから行こうかな〜！ " とかなんとか御託を並べ始めた。
『早く行かなきゃ怒られちゃうよ』
廉「そうやけどさ〜...寂しいやん。」
う...ふざけたかと思えばこうやって突然甘くなる彼に今日も私は振り回されてばかりだ。
廉「なあA。ほんまに好き。」
『...うん、』
廉「俺以外見んといてほしい。」
『ふふ、どうしたの(笑)』
廉「笑い事ちゃうねんでアホ。これでも必死やねん」
わしゃわしゃ〜って髪の毛をぐちゃぐちゃにしてくる彼の手を掴むと、そのまま振りほどかれてまた私は彼の腕の中へと閉じ込められる。
ドクンドクン、と 速く打つ鼓動にちょっとだけ嬉しく思ったのは秘密にしておこう。
廉「また連絡する。」
『...うん、』
廉「次は最後までするから覚悟しときや。」
『ばか(笑)』
本気がどうか分からないことを言って、頭をポンポンってしてから重そうな腰をあげた廉くんを玄関まで見送った。
...このままここで、行かないでって言えば
きっと、優しい彼は私の隣に居てくれるんだろうな。
込み上げる寂しさを抑え込んで笑顔で手を振る私と、眉を下げ行きたくなさそうに手を振る彼。
閉め切ったドアの前から動けなかったのは、頭の中がさっきの廉くんとの出来事でいっぱいになっていたからで
火照った身体も顔も冷め切る頃にはこの寂しさだって消えているだろう。
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小松ミナ(プロフ) - すてきなお話で、待つのも楽しみにです(〃ω〃)紫耀くんとのこれからが気になります♡ (2022年12月3日 15時) (
レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - ミナさん» のんびり亀更新ですが...笑 コメントありがとうございます。励みになります！ (2022年12月3日 15時) (レス) id: d58e5be1a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます (2022年12月3日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 続き楽しみです(๑>◡<๑) (2022年12月2日 22時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぴ | 作成日時：2021年9月6日 18時
