最悪な人生 ページ1
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『…もう、だめかもしれない』
私の人生はいつもこうだ。大事な高校受験にはインフルエンザに
友達の輪に馴染めず、そんな私に恋人なんて出来るわけもなくただ平凡な三年間を送った。
高校生になれば勝手に恋人が出来ると思ってた過去の私をぶん殴ってやりたい…。
そんな私にも、やっと、やっとできた初めての彼氏。かっこよくて優しくて ああ、今までの私はこの人に出会うために踏ん張っていたのか、、なんて
このまま大好きな彼と幸せな毎日を過ごして、いつか結婚して、子供が出来て。
…そんな 当たり前のこれから が崩れることなんて疑いもしなかった
目の前に広がるのはそんな私のこれからの人生を共に過ごせると思っていた初めてをたくさん捧げた彼氏。…と、
派手な髪色に、綺麗な顔立ち、女の私から見ても羨ましく思うほどの華奢な体。
薄暗い部屋で重なり合う二人に聞き慣れた甘い声、肌と肌がぶつかる音と女の高揚した喘ぎ声…
" これ以上みてはいけない " と頭から危険信号が送られてくるのに足は地面に根を張ったみたいに動けないし、怒鳴ることも、その場を立ち去ることですらも出来ない。
ゆっくりと、力が抜けた手からすり抜け落ちた鞄が床にドサッと音を立てて落ちる。その音に気付いて振り向いた彼と目が合う前に、力を振り絞った私は 咄嗟に玄関へ向かって走り去った。
なんで、
なんでっ、私が逃げなきゃいけないの。バカじゃん。
息は上がるし、今更涙が込み上げてきて全然止まってくれないし、ズキズキと頭は痛くなるし、、もう、最悪。
『…もう、だめだ、っ』
もうダメかもしれない。当たり前の幸せなんてこの世にひとつもないんだ。私が信じた未来なんて
もう二度と、彩ることなんてない。
肌寒い11月、26歳の私の人生はきっと、誰が見てもどん底に陥っていた。人気の少ない道で女がひとり泣いてても見て見ぬふりされる冷たい街、東京。
そんなどん底な私が、今を駆け抜けるアイドルに出会って恋に落ちるなんて
一体誰が予想出来ただろう。
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小松ミナ(プロフ) - すてきなお話で、待つのも楽しみにです(〃ω〃)紫耀くんとのこれからが気になります♡ (2022年12月3日 15時) (
レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - ミナさん» のんびり亀更新ですが...笑 コメントありがとうございます。励みになります！ (2022年12月3日 15時) (レス) id: d58e5be1a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます (2022年12月3日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 続き楽しみです(๑>◡<๑) (2022年12月2日 22時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぴ | 作成日時：2021年9月6日 18時
