甘い誘惑 ページ32
.
『...っん、』
廉「...はぁっ、ちょまじ勘弁してって」
何度も何度も重なる唇。
抵抗しようにも腕は壁に押さえ付けられてるし
苦しそうな目で見つめる目の前の彼を突き放すなんてこと、私には出来ない。
廉「可愛すぎやって、」
離れたかと思えばギラギラ男の目をして甘い言葉を吐いて
また重なり合う
廉「...まじで俺のもんにしたい、」
厭らしいリップ音が頭に響いて、クラクラ、溶けそうになる。
呼吸も当たり前のようにさせてくれないほど何度も重ねては
離して、見つめて、また重ねて、、
次第に思考回路は止まって抜けていく力。
一人で立ってることすら出来なくなった私は彼に
それに気付いた彼はハッとした顔を浮かべて私を支え、
どちらか分からない唾液で潤った唇を親指でなぞると
廉「...ごめ、可愛すぎて我慢出来んかった、」
って。しょんぼりした顔をして目線を落とす。
荒くなった息を整えてる私の背中を撫でながら気まずそうに頬をポリポリ掻くけど...
気まずいの私の方！！しかも寝起きで廉くんがいて理解も追いつかないままのこれは、ズルすぎる！！
『...ばか。』
廉「うっ、、ごめん。」
『...腰抜けて立てない、、』
廉「...ぶはっ！気持ちかったん？(笑)」
『なっ、...もうやだ、廉くんのばか...』
廉「可愛いな〜Aは。もっかいする？次は最後まで止まらんけど？」
『し、しないっ！』
ケラケラ、揶揄うかのように笑う彼ときっと耳まで赤くなってるであろう腰が抜けて立てない私。
そんな私を軽々と抱えあげた廉くんは玄関に落とした袋を持ち、リビングへと向かった。
てかお姫様抱っこじゃなくて担がれてるんですけど、私。
こういうときってお姫様抱っこじゃないの、、
しかもそんな細いのに片手で持つとかもはや怪力...
なんて思ってると "あー腕疲れた "って呟いて
私をソファに投げ捨てたのだった。
...恐るべし悪戯小悪魔、永瀬廉
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 195人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小松ミナ(プロフ) - すてきなお話で、待つのも楽しみにです(〃ω〃)紫耀くんとのこれからが気になります♡ (2022年12月3日 15時) (
レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - ミナさん» のんびり亀更新ですが...笑 コメントありがとうございます。励みになります！ (2022年12月3日 15時) (レス) id: d58e5be1a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます (2022年12月3日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 続き楽しみです(๑>◡<๑) (2022年12月2日 22時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆぴ | 作成日時：2021年9月6日 18時
