プリパラ！〜ボーカルドールの輝く翼〜【紫京院ひびき】

2話 ページ3

「ん…あなたは？」


目の前に現れたのは仮面を付けた青年…キョトンとしながら見つめていれば青年は彼女の手を取り手の甲へキスをした


「僕…そうですね、怪盗ジーニアスとでも名乗っておきましょう…プリンセス」

「プリンセスじゃない、ファリリア…」

「失礼、でも僕にとってあなたはプリンセスだ」


ファリリアなのに…と思いながら眉を潜めるものの怪盗ジーニアスと名乗る青年はクスっと笑う


「あなたの清らかな歌声、華麗なダンス…それはもう天才的です…どうでしょう」


"ライブをしてみませんか？"


相手の言葉に首を傾げる


「らいぶ？それって楽しいの？」

「えぇ…今のように歌って踊るのです」

「…やってみたい、たくさんの人に見てもらえるのね」


少し嬉しそうに微笑みながら言えば青年はフッと笑う、手を離せばお辞儀をする


「そう言って頂けて嬉しいです、では僕はこれで…」


良い夢をと言い残して暗闇の中へと消えていく


「ライブ…楽しみ」

3話→←1話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す