6.男性 ページ6
Aside
私がこの事務所に来て、1週間が経った。
徐々にみんなの生活リズムにも慣れ始めた。
ゆた「今日の昼飯なに?」
編集の合間にドリンクを取りに来たようだ。
『今日は唐揚げにしようかなって思ってるよ』
やったと喜んでいるゆうたに、思わず笑みがこぼれる。
『ちなみに味噌汁付きです』
ゆた「マジ!ありがと〜」
ここに住み始めて知ったこと。
ゆうたはみそ味噌汁が好きということだ。
頭をぽんぽんと撫で、ゆうたはまた編集に戻っていった。
この事務所には必ず誰か一人はいて、全く寂しさを感じない。
全員が地元の友達で、毎日本当に楽しい。
なんだかこんな生活も悪くないな
あむ「Aちゃん、やまと起こしてきてください!」
『あ、りょうかーい』
こうしてたまにみんなからのお願いに答えるのも最近の私の仕事になっている。
寝室にいき、ベッドで寝ているやまとを起こそうと扉を開けると、やまとが寝ぼけた状態でベッドに座っていた。
きっと、アラームを止めて起きたけど、まだ眠いって感じかな?
『やまと〜?起きてる?』
ベッドサイドに座っているやまとの前に立ちよしよしと頭を撫でる。
やまととは幼なじみで、やまとの寝起きが悪いことも知っていた。昔から寝起きは機嫌が悪かったので、こうして頭を撫でてあげると徐々に機嫌が良くなっていくのだ。
ぎゅっと私の腰に抱きつくやまと
かわいいな〜
『あっちゃんが呼んでたよ』
相変わらず起きるの弱いねなんて言いながらよしよしと頭を撫でていると顔を上げたやまと
やま「…Aって俺のこと男として見てないよね」
ムスッとほっぺを若干膨らませながらそんな事を言う。
『えー、そんなことないよー、ちゃんとかっこいいって思ってるよ』
「絶対思ってない」と拗ねているやまと
『ほら、あっちゃんが呼んでたよ、早く行かなきゃ』
巻きついているやまとの腕をどかし、手を引いてリビングに戻ろうとする。
グイッ
『わぁッ!』
やまとに腕を引かれベッドの上に倒されてしまった。
上に覆いかぶさるやまとは、じっと私の目を見つめている。
『ちょっと、なに、、?』
やま「Aは俺がどんな気持ちなのかわかってない」
やまとの気持ち、?
頭の中でぐるぐると考えていると、やまと唇が私の首元に触れる。
『んッ!』
徐々に自分の顔が赤く熱を帯びていくのがわかる。
『やま、と、』
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サンカク(プロフ) - ねさん» コメントありがとうございます!そのお言葉を胸にこれからも頑張って書きますね! (2021年12月10日 8時) (レス) @page39 id: 3c6e4aa67e (このIDを非表示/違反報告)
ね - お話読んでてめちゃめちゃキュンキュンしてます笑これからも更新楽しみにしています!頑張ってください! (2021年12月7日 0時) (レス) id: b58a06d955 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サンカク | 作成日時:2021年11月24日 14時