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神宮寺さんに連れられてやってきたのは、
高級車の止まっている駐車場。
それなりに覚悟はしてたつもりではあったけど…
「 べ、ベンツっ…!? 」
勇太「 お荷物、お預かりいたします 」
神宮寺さんが足を止めた所の車。
漆黒のごとく真っ黒な車体には指紋1つなく、
太陽の光が眩しく反射して目を焦がした。
予想以上に、金持ちかもしれない。
いや、予想なんてもう既に超えてしまっている。
永瀬廉さんは…私の知っている、おとぎ話や童話に出てくる王子様級の人に違いない。
車に荷物を詰める神宮寺さんを見て思った。
程なくして、神宮寺さんが、
勇太「 どうぞ、お乗りください 」
唖然とする私を誘導するようにドアを開けた。
私は恐る恐るといったように乗り込む。
外見も良ければ、中身も良し。
驚くほどにシートは、深く沈んだ。
今更ながら…とんでもない事になってしまったと、動き出す車の中で物思いに更けた。
車外の流れ行く街並みを見ていると、
勇太「 廉様の事、あまり知らないようですね? 」
神宮寺さんが気遣いよく話しかけてくれた。
「 突然、婚約するように言われたので…
申し訳ない気持ちはあるのですが。 」
気に触るような事を言ってはいけないと、
改まった口調でそう答える。
勇太「 別に構いませんよ、笑
廉様が無茶を言ったようなものですから 」
彼は運転しながら、軽く微笑んだ。
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よえとぎ(プロフ) - るるぽんぬさん» コメントありがとうございます。いいお話がお届けできるように頑張ります! (2018年7月24日 11時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
るるぽんぬ(プロフ) - 今日初めて見ましたがとっても面白いです!更新楽しみに待ってます! (2018年7月24日 11時) (レス) id: 7038e95e66 (このIDを非表示/違反報告)
よえとぎ(プロフ) - 七星さん» コメントありがとうございます。お話を届けられるように頑張りますね! (2018年7月24日 0時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - 毎回更新楽しみにしています!できれば完結まで見たいです! (2018年7月24日 0時) (レス) id: 26f8990d94 (このIDを非表示/違反報告)
よえとぎ(プロフ) - なぎーりさん» コメントありがとうございます。結末がお届けできるように頑張ります! (2018年7月23日 23時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
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