両片思い《 永瀬 》

４＿ほら、悩む ページ17

You.side








自分の部屋のベッドに思いっきり寝転ぶ。








今日あった事が、脳裏に浮かんでくる。






たくさんの事があった、不思議な１日だった。








神宮寺さんも凄く良い人だった。






パーティーに来てた人も、優しくしてくれた。








みんなみんな…良い人ばかりで。








私なんか、…当たり前だけど足元にも及ばない。








自分が凄く惨めに感じてしまった。








永瀬廉さんは…私なんかには勿体ない人。






私が隣にいたら、きっと迷惑だ。








廉さんは、私がしっかりした人だと思ってる。








でも…本当の私は、弱虫で何かをするのが怖くて、いつも最初から諦めてしまう。






廉さんが思うほど強い人間じゃない。








だから…もっともっと、しっかりしなきゃ…








悩みながらもスマホを手に取る。






ロックを外してメッセージアプリを開く。








連絡するのはもちろん…優太。








Aやっと落ち着いた
優太おー、おつかれ
優太相手、どんな奴だった?
Aんー、お金持ちの優しい人
優太おいおい、最強かよw
Aでも…私じゃ勿体ない…








そこまでやり取りして、急に返事が止まった。






既読はついてるのに、返信がない。








心配になるけど、優太の返信をじっと待つ。








と、しばらくして来た返信。








優太いつでも帰って来いよ








それだけで…元気が出たような気がした。








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