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店員さんの開けた箱の中には、有名なジュエリーブランドの黒いハート形のネックレスがあった。

天井から降り注ぐの白いライトに照らされて、

キラキラと輝くペンダントトップが、小さいけど黒いことによって強く主張されていて。

おねーさんがつけたら、映えるやろなって。

想像しただけでも、似合うんが分かる。




ボーッとネックレスを見つめていると、店員さんがゆっくりと口を開いた音がして。


「オープンハートって言うんですよ」


そんな風な優しい声が聞こえてきた。

結構ブランドもんのネックレスとか、アクセサリーについては知ってるつもりやったけど、

そんなんがあるなんて知らんかった。

もしかして…この人、俺がおねーさんにプレゼントする物で悩んでたから持ってきてくれた?

なんて頭の中では考えてつつ、聞いてみる。


「お、おーぷん…はーと?」

「はい。このネックレスには、その名の通り “ 心を開く ” って言う意味が込められてるんです」


それを聞いて俺は、背中に寒気が走った。

この店員さん、俺がプレゼントする相手のことが好きやって見抜いてる…。

一言もそんなこと言わへんかったのに。


でも…オープンハート、“ 心を開く ” か…

おねーさんって何かと俺に壁を作ってるような、そんな感じがしなくもないけど。

たまに、距離置かれてるなって思うことある。

って事は…これをきっかけに近づく事ことができるかもしれんってことか!?

なんてそう思ったら止まらんくって…。




「ブラックとホワイトで、色違いにも出来るんです。とても人気があって…」

「買います」

「あ、ありがとうございます、笑」


店員さんの説明もろくに聞かずに、店員さんの言葉に自分の声を重ねて、そう言っていた。

鞄から財布を取り出して代金を払う。

店員さんは、少し驚いたような感じやったけど、微笑みながらも返事を返してくれた。

そして、代金を受け取るとカウンターの奥に行って、ネックレスを包装してくれた。


“ ありがとうございました ” って優しい店員さんの声に背中を押されて、店を後にする。

店の外は相変わらず、嫌な予感のする暗い雲が空を覆って、大粒の雨が降っていた。




__物凄く…嫌な予感がした。




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よえとぎ(プロフ) - ちなみ氏さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけるととても助かります!次の作品は上手く出来るように励むので覗いてみてくださいねw (2018年7月4日 11時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
ちなみ氏(プロフ) - よえとぎさんの小説は毎日の楽しみです。完結の仕方はご自身が納得されてるのであれば全然ありだと思います!おつかれさまでした┏○)) また次作も楽しみにしております! (2018年7月4日 8時) (レス) id: 9730464fb1 (このIDを非表示/違反報告)
よえとぎ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2018年6月16日 22時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
あや - たのしみにしてます! (2018年6月16日 21時) (レス) id: 3349337455 (このIDを非表示/違反報告)
よえとぎ(プロフ) - 西野ぴよこさん» コメントありがとうございます。これからも廉くん目線を増やしていくつもりなので、期待しててください! (2018年6月13日 16時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よえとぎ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年6月6日 23時

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