＃５ ページ5
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「どうしたん？珍しい、笑」
“ はい ” って俺の顔の近くにペッドボトルを置くと、すぐ側に座り込んで、そう言ってくる。
相変わらず、クッソカッコいい顔やわ。
俺は紫耀が横に座ったと同時に、体を無理やり起こして、同じような体勢で座り込んだ。
「教えて欲しい？笑」
「教えてって言っても教えてくれなさそうやわ」
「えー、教えてあげてもええで？」
半分ニヤニヤしながら紫耀の目を見つめて、焦らすようにそうやって聞いてみると、
目を細めて笑いながら言い返してきた。
流石は紫耀やな、俺への対応を分かってるわ。
俺がそう簡単にホイホイと自分の情報を話すような奴やないって分かってるからこそ。
なんて無駄に紫耀への関心を高めながら、興味シンシンそうな表情で俺を見る紫耀を見る。
紫耀が知りたがるなんて、それこそ珍しい。
これは絶対に、確実に、優太がいらん事言ったんやろな〜ってそんな気がしてきて。
まぁ、肝心なとこを言わんかっただけ、有り難いし、嬉しい事なんやけどや？
すぐ言い過ぎやろ、数十分しか経ってへんで。
「女やで、普通に」
「へぇ、女かぁ…、…は！？女！？」
頭の中でごちゃごちゃと考えつつ、あたかも普通の事かのように自然な流れで言ってみる。
と、珍しい新種の動物を見つけた時みたいなオーバーリアクションを取り出すから。
ちょっと面白くなって、笑ってしまう。
紫耀だって、この前 “ ちょー可愛い子見つけたぁ〜 ” とか言ってデレデレしてた癖に。
俺が女にハマっても止めたりなんか出来んからな。
若干ムッとしながら紫耀の顔を見つめると、俺の事を、なんか尊いものを見るみたいな目で、
よく分からん仏みたいな顔で見てきた。
「なんやねん」
「いや〜、廉も恋するんやなぁって」
「恋くらいするわ、アホ紫耀」
少し睨み気味に紫耀の事を見ながら言うと、感心したように微笑んできた紫耀。
その発言に、地味に腹が立ってしまって、
ちょっと笑いながら、でも結構本気で、紫耀のおでこにデコピンすると、立ち上がって部屋を出た。
“ いだっ！ ” って言って涙目になってた紫耀。
ざまーみろって感じやわ、ほんま。
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よえとぎ(プロフ) - ちなみ氏さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけるととても助かります！次の作品は上手く出来るように励むので覗いてみてくださいねw (2018年7月4日 11時) (
レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
ちなみ氏(プロフ) - よえとぎさんの小説は毎日の楽しみです。完結の仕方はご自身が納得されてるのであれば全然ありだと思います！おつかれさまでした┏○)) また次作も楽しみにしております！ (2018年7月4日 8時) (レス) id: 9730464fb1 (このIDを非表示/違反報告)
よえとぎ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。頑張りますね！ (2018年6月16日 22時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
あや - たのしみにしてます！ (2018年6月16日 21時) (レス) id: 3349337455 (このIDを非表示/違反報告)
よえとぎ(プロフ) - 西野ぴよこさん» コメントありがとうございます。これからも廉くん目線を増やしていくつもりなので、期待しててください！ (2018年6月13日 16時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
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