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コンビニからの帰り道。

ぶらぶらと片手に握られた袋を揺らしながら、無駄に晴れやかな空を見上げて歩く。

道の所々に浅い水溜りが出来ている。

あー、昨日はあんなに雨が降ってたのにな、

ってどうしようもない事を考えて、その直後に廉くんは大人しくしてるかな?ってなる。

なんだかんだ言って結局は廉くんのことを考えてしまう私は末期だ思う。

でも、ふとした時に相手のことを考えるって、これ確実に恋だなあって思ってしまう。

最近見たドラマで言ってたな、なんだっけ?




“ 恋とは、心が沈んだ時にどうしても相手のことを考えて会いたくなってしまうもの ”




本当にその通りだなって考えながら、ポケットから取り出した鍵で家のドアを開ける。

“ ただいまー ” ってうるさくない程度に声を掛ける。

短い廊下を歩いてリビングのドアを開けて、寝ているはずの廉くんを起こさないように注意する。

あの廉くんの事だから、もしかしたら言うこと聞かずにリビングにいるかもって思ってたから、

とりあえずソファにいなくて安心した。


特にこれといって大きな音がするわけでも無いリビングを横目に、キッチンに向かう。

荷物をテーブルの上に置いて、とりあえず風邪薬とかスポーツドリンクを取り出すと、

冷蔵庫にあった冷えピタを持って寝室に行く。

“ 入るよー? ” って声を掛けて中に入ると、廉くんのいるはずのベッドの上に目をやった。

でも、そこには…謎の白い塊があるだけ。


「れ、…廉くん、?」


恐らく、廉くんが布団に丸まっているだけなんだろうと思って声を掛けてみるけど…

全くもって、反応も応答も無し。

もしかしたら寒くなったのかもしれないし、しんどくなったのかもしれないし。

何が理由で布団を被って、ミノムシみたいに包まっているのか全然分からないけど。

どんな理由であれ、薬飲んでくれないと…

朝から体温も高かったし、これ以上悪化したりなんかしたら私が負い目を感じてしまう。


「廉くん、…起きてる?」


そう思ってベッド脇のテーブルに薬とスポーツドリンクを乗せると、ベッドに腰掛ける。

軽く布団の上に手を乗せてあげると、渋々と言った感じで布団から顔だけを出した廉くん。

その顔は真っ赤で、でも涙の跡があった。




「1人にせんといてや…」




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よえとぎ(プロフ) - ちなみ氏さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけるととても助かります!次の作品は上手く出来るように励むので覗いてみてくださいねw (2018年7月4日 11時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
ちなみ氏(プロフ) - よえとぎさんの小説は毎日の楽しみです。完結の仕方はご自身が納得されてるのであれば全然ありだと思います!おつかれさまでした┏○)) また次作も楽しみにしております! (2018年7月4日 8時) (レス) id: 9730464fb1 (このIDを非表示/違反報告)
よえとぎ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2018年6月16日 22時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
あや - たのしみにしてます! (2018年6月16日 21時) (レス) id: 3349337455 (このIDを非表示/違反報告)
よえとぎ(プロフ) - 西野ぴよこさん» コメントありがとうございます。これからも廉くん目線を増やしていくつもりなので、期待しててください! (2018年6月13日 16時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よえとぎ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年6月6日 23時

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