＃６ ページ21
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髪も乾いたところで、服も着替えてリビングに戻るけど、部屋は帰った時と同じ真っ暗で。
電気くらい付けなよって思いながら、いつも座るソファに腰掛けてクッションを抱いた。
と、目の前の、もう１つのソファが目に入る。
「なんてとこで、寝てんねん、笑」
そのソファの上にはタオルケットにくるまって、心地好さそうに眠るおねーさんがいて。
“ すぅすぅ… ” と小さな寝息を立てていた。
タオルケットからチラッと少しだけ見える足の指先が、ピコピコと小さく動いてて。
ほんまに幸せそうな顔で寝てるから、
どんな夢見てるんやろなぁ？ってホッコリしながら想像してみたり、考えてみたり…
ゆっくり足音を盗みながら側に近づくと、その場にしゃがみ込んで優しく頭を撫でた。
すると、猫みたいに俺の手に擦り寄ってきて。
びっくりして一瞬だけ手を離すと、寂しそうに力なくソファに体を任せてしまった。
いや、…萌え要素満載やんけ…。
もう、俺、我慢出来る気せぇへんねんけど！
でも、まぁ…おねーさんのために、心を無にして自分に鬼になって頑張るけどやぁ。
「ここで寝てたら風邪引くで、」
自分の心の奥底から押し上げるようにやってくる “ ある感情 ” と戦いながら、
おねーさんの腕を肩に回して抱き上げた。
とりあえず寝室まで運んでベッドに寝かせてあげんと、風邪引いちゃうなーって思った。
ちゃんと食べてるんか不安になるくらい軽い体を軽々しく持ち上げると寝室に向かう。
上手いこと抱きながら、ドアを開けると、
“ れんく…ちゃんと食べて、… ” なんてあまりに独特過ぎる寝言が聞こえて来て。
嬉しさ半分、寝言やったとしても嬉しすぎる言葉に、どんな夢を見てるのか余計に気になった。
とりあえずおねーさんの事をベッドに寝かせて、俺も疲れた体を布団の上に投げる。
所々、殴られて痛む体を庇いながら。
あいつら、手加減くらいしろっての…雨にも濡れて傷口に雨粒染みたし…痛いわ〜。
その痛みを揉み消してカバーするみたいに、すぐ側で寝てるおねーさんの腰に腕を回した。
“ おやすみ ” って小さく声を掛けて、眠りについた。
次の日に、今日の事件のせいで “ 俺が ” 大変なことになると、つゆ知らずに…
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よえとぎ(プロフ) - ちなみ氏さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけるととても助かります！次の作品は上手く出来るように励むので覗いてみてくださいねw (2018年7月4日 11時) (
レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
ちなみ氏(プロフ) - よえとぎさんの小説は毎日の楽しみです。完結の仕方はご自身が納得されてるのであれば全然ありだと思います！おつかれさまでした┏○)) また次作も楽しみにしております！ (2018年7月4日 8時) (レス) id: 9730464fb1 (このIDを非表示/違反報告)
よえとぎ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。頑張りますね！ (2018年6月16日 22時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
あや - たのしみにしてます！ (2018年6月16日 21時) (レス) id: 3349337455 (このIDを非表示/違反報告)
よえとぎ(プロフ) - 西野ぴよこさん» コメントありがとうございます。これからも廉くん目線を増やしていくつもりなので、期待しててください！ (2018年6月13日 16時) (レス) id: 1406827af9 (このIDを非表示/違反報告)
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