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ぶるりと肩を震わせる。なんだなんだと部屋を見渡せば、私たちがいる場所以外すべて凍っていた。
ひんやりとした冷気が冷たい。
「あちゃー、かからなかったか。」
壁にイヤフォンをさしてそう口にするイヤフォンさん。「そうか。」と慣れたように会話をする彼らは、やはりこういう訓練を何度も受けているのだろう。
ヒーロー志望は違うなぁ、と関心した。
「！？来たよ！轟！」
イヤフォンさんがそう口にした瞬間、目の前の扉が派手に壊される。
「何度も同じ技使ってんじゃねぇぞ半分野郎！」
ひいぃい！！情けなく小さい声をあげ体を震わせたのはイヤフォンさんでも轟？さんでもなく私であった。
どうみても目の前の彼がヴィラン側だ、間違いない。
「おいあんま大声だすなって爆豪！人質が怖がってんぞ！」
赤い髪の子が豪円さんに似た彼をそうなだめる。そこで初めて、彼と目があった。
整った顔立ちに、日本人とは思えない目の色。やはり豪円さんに似すぎていて、思わず息を止めていた。
「…てめぇ。」
「余所見とは余裕だな、爆豪。」
轟さんは片手で彼らに攻撃を仕掛ける。部屋の温度がまた下がった気がした。
チッと舌打ちをしながら避ける彼。寒さに若干震えていると、ちょうど私たちの真上の天井に亀裂が入ったのが見えた。
激しい戦いでそれが四人とも見えていないようで、え、え、とわたわたしているうちにその亀裂が大きくなっていく。
『っ！』
轟さんと共に後ろに倒れると、数秒前まで私たちがいた場所に大きな瓦礫が落ちた。
バクバクとする心臓を押さえその瓦礫を見つめる。状況判断が後少しでも遅れていれば、私も轟さんもぺしゃんこだ。
立ち上がろうとするが、どうも左足が言うことを聞かない。嫌な予感がしつつそろりも目を向ければ、瓦礫の一つが深々と足に刺さっていた。
痛みより寒さで気づかなかったか、随分な大ケガである。
「っ、おい、大丈夫か！」
いきなりヒーローになった轟さんに、訓練中だが大丈夫なのだろうかと思いつつ『え、あー…。』と口ごもる。
大丈夫ではない。
【タイムアップだ！これは引き分けだな。即座に花園少女を連れて帰ってきたまえ！】
『え！あ、あの！私なら大丈夫ですよ！』
「なわけねーだろくそガキ。」
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しーちゃん(プロフ) - nanakoneko775さん» うれしい限りです(*^^*)この物語の展開はよかったら想像してください！読み切りとして書かせていただいたので少し物足りないものになかったかも知れませんが、最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2018年6月27日 22時) (
レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
nanakoneko775(プロフ) - よっしゃ好きな物語の展開きたー！って思ってたら終わっちゃったので正直びっくりしてます。でもとても素敵なお話で興奮してコメントしちゃいました！とにかく最高でした、 (2018年6月27日 16時) (レス) id: 08d95b3f3e (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 小雨あんぶれらさん» よかったです！この後爆豪君と夢主ちゃんがどうなったかはご想像にお任せします(*^^*)最後まで見ていただきありがとうございました！ (2018年6月10日 12時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
小雨あんぶれら(プロフ) - とても面白かったです！短編だからこそこの後の展開とか想像できて楽しいです。 (2018年6月10日 12時) (レス) id: 20f241c68f (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 火桜さつきさん» そう言って貰えて良かったです！久々の短編でしたのでそこまで言ってもらえるととても救われます(*^^*)最後まで読んでくださいありがとうございました(*^^*) (2018年6月7日 21時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しーちゃん
| 作成日時：2018年5月28日 17時
