イン、トーキョー ページ40
「ありがとうございます！よかったぁ。」
目の前で嬉しそうにわんちゃんを抱き締める子供と、柔らかい笑みを浮かべる女性。いきなり上司から東京に呼び出されたかと思えば案の定仕事である。
しかしまぁ、この親子の笑顔と日々の融通がきくところを踏まえればお釣りが来るくらいである。
三日で依頼主のペットを見つけ出すという自己最短記録を叩きつけ、予定していた二週間より随分早い結果となった。
「え！二週間も東京にいんの！？」と騒いでいたてつやのために早々に帰宅したほうがいいのではとも思ったが、せっかく東京に一人でいるのだからせめて一週間はここにいようと心に決める。
二週間と依頼主が提示してきた時間制限は随分と鬼畜なものであったが、どうやら私は記憶をなくす前から有能らしい。
動物となにか波長が合うのだろうか、いや、私の場合動物よりも霊な気がするが。
そんな笑えないブラックジョークをはさめつつ事務所へ向かう。勿論YouTuberとしての事務所だ。
せっかくだから顔ぐらい出すというのが礼儀であろう。
大きく伸びをして現在地からなかなかの距離がある事務所へと足を進める。時間はいっぱいある、散歩がてら歩いていこうというなんとも健康的な思考である。
途中、あり得ないくらいの人だかりを見つけ、その中にはいっていかなければきっとその思考どうりに事が進んでいたことだろう。
『あれ、まほと君？』
「！？は、Aじゃん。うわ来たわこれ。」
状況がいまいち理解できていない私にマホト君はニヤニヤと笑みを浮かべる。東海メンバーとはまた違ったイケメンだ、この人は。
『何してるの？』
「フリーキス。」
『またぁ！？…じゃーね。』
マホト君の動画になかったっけ、フリーキスの動画。と思いだしすぐさま背を向けるがあいにく腕を捕まれる。
彼とはお土産を渡したとき、あとは携帯で連絡をとっていたぐらいで、実に会うのは二回目(記憶のない私は)。
フリーキス？無理だ。
「今回は20以上で黒髪な人限定なの。」
『20以上で黒髪！？いないでしょ！』
「俺の目の前。」
きゃーという声が先程から止まらない。勘弁してくれ。
『炎上する！ホントに駄目だって！』
「大丈夫だって！」
『嘘本当は炎上より皆に怒られるからやだ！』
「素直か！」
どうにかしてこの場を切り抜けなければ、と近くなったマホト君の右頬にキスをする。
『はい終わり！』
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しーちゃん(プロフ) - 晴さん» ありがとうございます！私もりょう君好きなのでもっと絡ませていきたいと思います！これからもよろしくお願いします！ (2018年6月10日 20時) (
レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - もっとりょうくんとの絡みが見たい！（願望） 更新楽しみにしてます！ハーレム物大好きなのですごく楽しませてもらってます！ (2018年6月10日 14時) (レス) id: 90b29dc37c (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 結夜さん» ありがとうございます！期待に応えられるように頑張らせて頂きます！指摘本当にありがとうございました(*^^*) (2018年5月7日 22時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
結夜(プロフ) - いえいえ(>_<)さしてがましい感じですみませんm(__)m小説楽しみにしています(*^^*) (2018年5月7日 22時) (レス) id: 004babf5d5 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 結夜さん» 普通に私の間違いでございました！指摘していただきありがとうございます(*^^*)なおさせていただきます。 (2018年5月6日 16時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しーちゃん
| 作成日時：2018年4月23日 17時
