【検証】姫はどれだけボディタッチをしたらキレるのか!? ページ13
「ちょっと落ち着こ!落ち着こA!」
ギュウッと掴まれていた腕を引かれ、てつやに抱き締められる。ドライヤーで乾かしきれてない髪の毛の先から落ちた滴が私の首に伝う。
『ねぇ!無理!ほんっと恥ずかしいから離して!私ん中でてつやはまだお兄ちゃんになりきれてない…か、ら。』
ほぼ無意識に出た言葉。やばい、と思ったときにはもう遅いようで、てつやがグイッと両手で私の顔をつかんで上に向けた。
「何、じゃあ俺はやっとAに男として見られてるってこと?」
ギラつくような目。初めて見た表情に思わず息をのむ。記憶をなくす前の私は彼とどんな関係を築きあげてきたのか、今すぐ教えてほしいところである。
「ストップストップ!もぉ、てつやのせいでこの企画世に出せない!ボツ!」
虫さんの高い声が響く。企画、企画と頭の中で復唱して、これが何か企画なのだと理解することができた。
『…は、企画か。』
安堵の声を漏らすと、てつやは「これは本気。」と口にする。視線を再び彼に向ければ、表情は変化していなかった。
本気。その言葉がこの場のこの状況でどんな効力を持っているのか彼は分かっているのだろうか。
「てつや、それはAが困るだけでしょ。」
りょう君が優しくてつやを私から離す。
「ごめんね。変な企画てつやがもってくるから。」と苦笑したりょう君と不満そうにその後ろでムッとするてつや。
「もー、てつやととしみつ駄目じゃん。流石に 使えるとこ少なすぎるからこの動画ボツね。」
「なんで!?俺も!?」
「りょう君以外やりすぎだからアウトでーす。」
はあ、とため息をついてとことこと部屋を歩き回る虫さん。取り出したのはカメラで、そんなところに、と感心する。
『なんの企画だったの?』
「Aはどれだけボディタッチをしたらキレるかってやつ。」
虫さんの返答に体の動きが停止する。え、待って。普通それ記憶のない私にやる?このグループ怖すぎ。
『いや多分私キレるってか普通に照れるし。てかこの企画どんだけ長くやるつもりだったの?』
「11時くらいまで。」
『やぁば。今7時でしょ?後4時間もやるつもりだったの?』
11時って…、とてつやの言葉に恐怖を覚えながら口にすると、視線をそらして「だってそんくらい時間あった方がリアルにできるやん。」と言った。
編集大変すぎると思うけど。
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しーちゃん(プロフ) - 晴さん» ありがとうございます!私もりょう君好きなのでもっと絡ませていきたいと思います!これからもよろしくお願いします! (2018年6月10日 20時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
晴(プロフ) - もっとりょうくんとの絡みが見たい!(願望) 更新楽しみにしてます!ハーレム物大好きなのですごく楽しませてもらってます! (2018年6月10日 14時) (レス) id: 90b29dc37c (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 結夜さん» ありがとうございます!期待に応えられるように頑張らせて頂きます!指摘本当にありがとうございました(*^^*) (2018年5月7日 22時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
結夜(プロフ) - いえいえ(>_<)さしてがましい感じですみませんm(__)m小説楽しみにしています(*^^*) (2018年5月7日 22時) (レス) id: 004babf5d5 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 結夜さん» 普通に私の間違いでございました!指摘していただきありがとうございます(*^^*)なおさせていただきます。 (2018年5月6日 16時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しーちゃん | 作成日時:2018年4月23日 17時