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「俺の掛け声で飛ぶからな。」



『まって、まってください鉄先輩。何で私が真ん中なんですか?』



冷や汗を流しながらそう抗議すると、「木兎は
お前を指名だぜ?そりゃそうだろ。」といやらしい笑顔で言われた。



『嫌です嫌です。光先輩のスパイクなんてまともに受けたら突き指しますって。勘弁してくださいマジで。』



私の顔は真っ青である。



「行くぜー!あかーし!」



「はいっ、木兎さん!」



私の事など知らないというふうに京治がトスをあげる。



「おっし、行くぞ。せー…のっ!」



言われた通り鉄先輩のせーので飛ぶと、思いっきり光先輩のスパイクが私の手にあたる。



『いっ…!?』



そのまま床にしりもちをつくと、ボールは私たち側のコートに落ちた。



「やっぱ俺最強ー!ヘイヘーイ!」



『くっそ手加減なしですか!マジいってぇ!』



痛みで口調が崩れる。目には自然に涙が浮かんだ。



「Aちゃん今のかっこエ ロ。」



『あ、はいもー鉄先輩マジ嫌いです。』



「えっ!ちょ、悪かったってAちゃん!」



『いや私英太先輩に慰めてもらうので。あ、そろそろ食堂行った方がいいんじゃないですか。』



後は後ろの声を聞かずにスタスタと食堂へ向かう。



『英太先輩。』



案の定、食堂には英太先輩がいて、私はギュッと後ろから抱きつく。



「うおっ、A?どうした?」



『どうもしません。』



「いやいや明らか不機嫌丸出しじゃねぇか。」



『そんなことないです。』



「おーい烏野ー。お宅のマネがなんか機嫌悪いんだけど。」



そう言う英太先輩に回す腕の力をギュッとこめた。

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名無し37805号(プロフ) - 面白いです!続き楽しみにしてますね。 (2017年8月15日 12時) (レス) id: 9ceef741a2 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 彼岸花さん» ありがとうございます!その一言が励みになります!これからも頑張らせていただきます! (2017年7月21日 22時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花 - 続き、楽しみにしています♪ (2017年7月21日 12時) (レス) id: 0ffce61a1e (このIDを非表示/違反報告)
ロロ猫 - わー!ありがとうございます。また今度違うのをリクエストします! (2017年5月22日 16時) (レス) id: c39da40321 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - ロロ猫さん» リクありがとうございます!まとめて出させて頂きますので、暫くお待ち下さい。 (2017年5月21日 8時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しーちゃん | 作成日時:2017年5月8日 19時

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