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『まずまず…だけど。』
烏野のミニゲームを見ながら一人思考する。
烏野には技術もあるし、一年が入る前もけして弱い訳じゃあなかったのだ。
烏野に足りないのは自信と、攻撃パターン。
『きゅーけー。』
皆にスポドリとタオルやらを配り、私は口を開く。
『今からセッター組はフェイントの練習しよっか。』
ポカンとする飛雄と孝支先輩。
『んで、他の皆はサーブ練。んじゃ休憩すんだらすぐ始めー。』
「…あの、Aさん。フェイントの練習って…。」
飛雄は言いづらそうにモゴモゴとそう口を動かした。
『飛雄はフェイント下手くそ。』
「下手っ！？」
ガーンと明らかに効果音がつくような落ち込みかたをした飛雄に思わずふふっと笑いが漏れる。
『飛雄はバレーが上手いから、フェイントが少しわざとらし過ぎるんだよね。
こんな分かりやすく次あげる相手を見るはずないってバレちゃう。』
「な、なるほど…。」
思い当たるふしがあったのか、飛雄は納得したようにそう口にした。
『孝支先輩は、一つ一つの動きが教科書みたいに完璧で丁寧だから、長い間試合をしてると動きを予測されちゃいます。
なので、そんな孝支先輩がフェイントの技術を使えば相手を翻弄させることなんて簡単です。』
ニヤリと口角をあげる。
「悪い顔してるべ、倉木原。」
苦笑しながら言う孝支先輩に、私は『烏野のセッターは貴方達二人です。』と言った。
『同じフェイントでも、二人のフェイントは相手に全く違う効果を与えます。
飛雄のは焦り。孝支先輩のは動揺。
烏野に流れを持ってくるためには、セッターは不可欠です。』
＿＿二人は最大の武器なんですよ
飛雄と孝支先輩の目に、メラメラとした決意が宿った。
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名無し37805号(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてますね。 (2017年8月15日 12時) (
レス) id: 9ceef741a2 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - 彼岸花さん» ありがとうございます！その一言が励みになります！これからも頑張らせていただきます！ (2017年7月21日 22時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花 - 続き、楽しみにしています♪ (2017年7月21日 12時) (レス) id: 0ffce61a1e (このIDを非表示/違反報告)
ロロ猫 - わー！ありがとうございます。また今度違うのをリクエストします！ (2017年5月22日 16時) (レス) id: c39da40321 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - ロロ猫さん» リクありがとうございます！まとめて出させて頂きますので、暫くお待ち下さい。 (2017年5月21日 8時) (レス) id: 2262265ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しーちゃん
| 作成日時：2017年5月8日 19時
