* ページ17
10:08 変装を終えるとむうは警官をカメラの視覚に置き、この部屋から何事も無かったかのように出る…前に八重先生に軽い抱擁をした。その時の顔は警官の帽子で隠れて分からなかったが、どうやら泣いている用で少しの間八重先生は優しくむうの頭を撫でながら何かを諭す様な言葉をかけていた。
10:10 むうは遂に八重先生から離れ、その部屋の唯一の出入口であるドアのドアノブに手を掛け、少し出かけるかのように笑う。その顔はあの、『尾幸 むう』の顔で「オレちゃん、いってくる」と機械の損傷で音は聞こえないが、確かにその口の動きでそう言っていることだけはわかった。
10:12 そして、むうが部屋から退出した後気絶した警官の状態を少し確かめた後、拳銃を取る。そして此方のカメラに近付き拳銃を向けてきた…その後は察する通りだろう。
……それ以降は画面にヒビが入り、砂嵐しか映しておらず正に使い物にならない状態になっていた。…どうやら、これで『尾幸 むう』のカウンセリングは終了しているらしい。
…───報告は以上である。
〜『孤独な心』(完)〜
後日談(とある新聞記事にて、4/3自作イラスト追加)→←孤独な心(第9回カウンセリング)
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:晴傘 | 作成日時:2024年3月5日 6時