超越せし美しきバケモノ (ページ8)

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7話ー卵の殻にヒビが入るページ8

とこんな考えをしている間にも相手は距離を詰めて今は太ももを触られてる
ラザフォードがすっげー冷気だしてる

けど使用人は基本的に貴族同士の会話に入ってはいけない
もし入れば私の立場が悪くなる
だから口出しをしない

けど、このままだと屋敷に帰ったあとに説教が入る。確実に

それは嫌なので

｢あ、あのぼく……あっ、私｣
言い間違って恥ずかしい、みたいに少し顔を赤らめて下を向く、ついでに後手でラザフォードに落ち着けと指示を出しす
｢ハハ、そんな気をはらなくてもいいんだよ
どうしたんだい？｣
耳元で言って服のボタンに手をかけたクソ豚
取引がなければミンチにしてる
｢あ、ありがとうございます……
でもそろそろ帰らないと、叔母様に叱られてしまいます

だから、お願いします｣
コテンと首をかしげてやれば
｢そうなのかい？
では今度は泊まりでおいで

そうそう、取引は全て飲んであげるよ｣
サラッとサインをするクソ豚
｢だからこの私をパトロンに｢ありがとうございました！
じゃあラザー、帰ろう｣あ、ああ｣
パトロンとは後継人
まあ色んな貴族が私を囲おうとしてるんだけど
パトロンなんか必要ないしね
ちなみに叔母様とは前公爵の姉君のこと
彼女はとても厳しいご婦人、という設定を貴族に流してある
もちろん、その皮をかぶせた下僕だけどね

ああラザの作るガトーショコラが食べたい気分
早く帰ろー