その先の未来 (ページ9)

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何も悪いことなどしていないのにどうしたんだろう。

「ｸﾞｽｯ、、Aの1日、無駄にしてごめん、、ｸﾞｽｯ、、」

『あー、違う違う！ごめんね？そんなつもりで言ったんじゃないよ？』

「だ、、って、、俺、迷惑かけてる、、」

やってしまった。

陸のために言ったつもりの言葉が、逆に陸を悲しませてしまった。

『りっくん、迷惑なんて思ってないよ。ごめんね？誤解させちゃったね。私はりっくんといられるだけで幸せだからそんなこと思わなくていいの。ね？』

「ｸﾞｽｯ、、ほんと、？」

『うん、本当。』

あれ？

もしかして今頼めば薬を飲んでくれるのでは？

そう思った私が馬鹿だった。

「じゃあ、、飲ませて、」

『え？』

「俺も、Aといられるだけで幸せだもん。」

完全に逆効果になってしまった。

まあでも、そこまで言うのなら仕方ないか。

『わかった。いいよ。その代わり、もし移ったらりっくんに迷惑かけちゃうよ？』

「いいよ、、迷惑じゃないし、」

『仕方ないなぁ。』

薬と水を含んで陸の頬に手を添えると、素直に口を開けてくれた。

全部移せたから離れようとすると

『んっ？！』

後頭部を押さえつけられて、そのまま陸の舌が侵入して来た。

「ｯん、、ﾁｭｯ、、、ｸﾁｭ、、、」

『んぅ、、///』

息ができなくて肩を叩くと、ようやく離してくれた。

『ｯはぁ、、はぁ、、なに、、してるの、』

「何って、、キスだけど、」

『そ、そういうことじゃなくて』

「だって、A約束破ったじゃん。だからお仕置き。」

『約束？』

「寝る前、どこにも行かないって言ったじゃん。、、なのにどっか行った。」

『もしかして起きてたの？』

「あったかくなくて一回目覚めた。、、そしたらA、側にいなかった。」

そういうことか。

悪いことしちゃったな。

『りっくん、ごめんね？でもね、冷えピタが切れちゃったから買いに行ってただけなんだ。』

「...ありがと。、、でも、約束破った、」

拗ねてもちゃんとお礼言ってくれるの？

ちょっと可愛過ぎやしないか？

「だから、お仕置き」

『え、あ、ちょっと、、ｯん、んぅ、、///』

どんどん深くなっていくキスに、もう頭が回らなくなってきた。

ダメだってわかっているのに、拒否することができない。

もっと、

求めてしまう。