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長谷川とくだらないことを話しながら飲んでいれば、あっという間に解散の時間になっていた。
慎「それじゃ、俺はもう行くね。壱馬さんのこと待ってなきゃだめだよ」
『わかってるよ。長谷川、また明日ね』
慎「明日は休み(笑)間違えて会社来ないでよ?」
『あ、そっか。ごめん。気をつけて帰ってね』
慎「そっちこそ気をつけて。じゃあね」
そっちこそって、私はかーくんと帰るから安全だよ。
長谷川が私より先にお店を出た直後、かーくんがこっちに来た。
「A、帰んで」
『うん。』
二人でタクシーに乗って、同じ家に到着した。
『ひぁっ//ちょ、かーくん?』
玄関に入って靴を脱いでいると、突然後ろから耳たぶを噛まれた。
『ね、ぇ、やめ、//』
「抵抗するなんて、悪い子やな」
『へ?うわっ、』
噛むのをやめたかと思うと、突然私の手を引いて歩き出した。
連れて行かれた先は、寝室?
『ねえ、かーくん?まだ着替えてない、んッ//』
「うっさい」
『きゃっ!』
口を塞がれた、かと思えば今度は乱暴に押し倒されてしまった。
いつものかーくんじゃない。
まるで狼のような視線から目が離せない。
腕はベッドに押し付けられて、身動きが取れない。
「今日、なんで慎の隣行ったん。」
『へ?』
「俺の隣、なんであいつに譲ったりしたん。俺のこと嫌いなん?なあ、俺には飽きたから慎のところ行ったん?」
かーくんと女の子が話してるところを見たくなかったの。
長谷川の隣に座ったのは、かーくんが信頼してる後輩だからだよ。
そう言いたいのに、威圧感に負けて声が出ない。
「...はぁ、もうええわ。答えられへんってことは、そういうことやんな?」
『ち、、がう』
「何が違うん?俺前に言うたよな?他の男の隣で酒は飲むなって。」
どうしよう。
すっかり忘れてた。
長谷川だからいいかと思ってついつい飲んでしまったけど、長谷川も男だ。
かーくんとの約束を無意識のうちに破ってしまった私に、言い訳する権利なんてない。
『ご、ごめん、、なさい』
「謝るってことは、そういうことなん?なあ、もう俺はいらん?必要ない?」
『ちがう、、』
「慎と仲良さそうに話しとったやん。何も違わないやろ。」
『あ、れは、、』
「言い訳なんていらん。身体でわからせたるわ」
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作者名:美夜 | 作成日時:2024年2月13日 0時